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 : 雲密度・静的安定度の計算方法
 : 3.5 多数の凝縮成分を考慮した場合の木星大気の静的安定度
従来の論文では, そもそも気塊に含まれる凝縮成分は少ないと仮定し, 
気塊には乾燥成分しか含まれないが, 周囲の大気には乾燥成分と凝縮成分が
存在するような系を考えてきた. 
本節では従来の論文に従って, 
- 大気は乾燥成分と凝縮成分の 2 成分から成るものとする. 
- 大気中に含まれる凝縮成分は少ない 
- 大気の分子量は飽和大気のそれではなく, 湿度  の時の値とする. の時の値とする. . .
- 大気の温度減率  を, 
       飽和大気での湿潤断熱温度減率とする. を, 
       飽和大気での湿潤断熱温度減率とする.
- 気塊の分子量を乾燥成分の分子量とする.  . .
- 気塊の温度減率  を乾燥気塊の断熱温度減率とする. を乾燥気塊の断熱温度減率とする. . .
と仮定した場合について静的安定度の定式化を行い, 従来の論文中の式の導出を
行う.
気塊と大気の分子量が異なるため,  を仮定していない 
(7) 式から考察を始める必要がある.
 を仮定していない 
(7) 式から考察を始める必要がある. 
 を (7) 式に代入すると,
 を (7) 式に代入すると, 
|  |  |  | (55) | 
 
となる. この式を (10) 式と比較すると, 
気塊の分子量の部分だけ異なっている. 
さらに大気の分子量 
 を代入すると,
 
を代入すると, 
|  |  |  | (56) | 
 
となる. 
また, (55) 式を仮温度 
 を用いて表現すると,
 を用いて表現すると, 
|  |  |  | (57) | 
 
となる.  
 
 
 
 
 
   
 : 4.1 Achterberg and Ingersoll
 : 雲密度・静的安定度の計算方法
 : 3.5 多数の凝縮成分を考慮した場合の木星大気の静的安定度
SUGIYAMA Ko-ichiro
平成17年8月21日