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によって浮力が生じ, その浮力を復元力とする振動の振動数を浮力振動数  と呼ぶ. 浮力振動数の 2 乗を静的安定度
と呼ぶ. 浮力振動数の 2 乗を静的安定度   と呼ぶ.
 と呼ぶ. 
気塊が上昇することによって, 本来は気塊の周囲の大気の圧力と密度も影響を 受けるはずである. しかしその影響を小さいとして無視する方法をパーセル法と いう. 本節ではパーセル法による静的安定度の定式化を述べる.
気塊とその周囲の大気を考える. 気塊とその周囲の大気には以下のような関係が 成立すると仮定する.
 において, 
       気塊と周囲の大気の密度
 において, 
       気塊と周囲の大気の密度  は等しい(Fig.1).
 は等しい(Fig.1). 
 は周囲の大気の分子量である.
 は周囲の大気の分子量である. 
|  | (3) | 
 は重力加速度である. (4) 式右辺の
 は重力加速度である. (4) 式右辺の 
 をテーラー展開し, 2 次以上の微小項を無視すると,
 をテーラー展開し, 2 次以上の微小項を無視すると,
|  |  |  | |
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 は大気の分子量である. 
また式変形において (2) 式を利用した. 
(5) 式を (4) 式に代入する
ことで,
 は大気の分子量である. 
また式変形において (2) 式を利用した. 
(5) 式を (4) 式に代入する
ことで, 
| ![$\displaystyle \DD[2]{}{t} \delta z
=
\left\{
\frac{g} {T }
\left(
- \DD{T}{z}
+...
...} \DD{T^{*}}{z}
\right)
+ g
\left(
\Dinv{M} \DD{M}{z}
\right)
\right\} \delta z$](img41.png) | (6) | 
 を用いることで静的安定度は,
 を用いることで静的安定度は, 
|  | 
| ![\begin{figure}\begin{center}
\Depsf[80mm]{ps/parcel.eps}
\end{center}\end{figure}](img44.png) | 
 
 
 
 
