SGPACK は GRPH1 の他のパッケージを統合し,
ユーザーに使いやすいインターフェイスを提供するものである.
SGPACK には,デバイスやページの制御などを行なうコントロールルーチン,
座標変換の設定ルーチン,図形の基本要素(出力プリミティブ)を作画する
ルーチンなどがある.
出力プリミティブとしては次のものがある.
  -  ポリライン(polyline) : 折れ線.
  
 -  ポリマーカー(polymarker) : マーカー列.
  
 -  テキスト(text) : 文字列.
  
 -  トーン(tone) : 多角形のぬりつぶし.
 
このほか,補助的に次のプリミティブがある.
  -  ライン(line) : 線分.
  
 -  アロー(arrow) : 矢印.
 
これら6つのプリミティブのうち,トーンプリミティブ以外の5つは
すべて線分で構成される.
トーンプリミティブは出力装置の能力に応じて,
hard fillまたはsoft fillを切替えて多角形のぬりつぶしをおこなう;
soft fillは斜線を引くことによって実現される.
また,GRPH1では各プリミティブを
ユーザー座標系(U座標系), 仮想直角座標(V座標系),
および正規直角座標(R座標系)で定義できる
6つの出力プリミティブには次のような属性がある.
  -  ポリラインプリミティブについては,
  
  
 -  ポリマーカープリミティブについては,
  
    -  マーカーの種類.
    
 -  マーカーを描く線のラインインデクス.
    
 -  マーカーの大きさ.
  
 
   -  テキストプリミティブについては,
  
    -  文字の高さ.
    
 -  文字列の回転角.
    
 -  文字列のセンタリングオプション.
    
 -  文字を描く線のラインインデクス.
  
 
   -  トーンプリミティブについては,
  
  
 -  ラインサブプリミティブについては,
  
  
 -  アローサブプリミティブについては,
  
    -  矢印の軸部分の線種.
    
 -  矢印の軸部分のラインインデクス.
  
 
 
これらの属性は個別に指定することもできるし,
すべて同時に指定することもできる
([here], [here], [here],
[here], [here]節参照).
各プリミティブを定義するサブルーチン名の命名規約は
以下のようになっている.
  -  先頭の2文字はすべてSGで始まる.
  
 -  属性を設定/参照する場合,
    3文字目はS (set)/ Q (query)である.
  
 -  各プリミティブの名前がそれに続く.それぞれ,
    
      -  PL : ポリラインプリミティブ.
      
 -  PM : ポリマーカープリミティブ.
      
 -  TX : テキストプリミティブ.
      
 -  TN : トーンプリミティブ.
      
 -  LN : ラインサブプリミティブ.
      
 -  LA : アローサブプリミティブ.
    
 
   -  プリミティブを定義(出力)するルーチンについて,属性を同時に指定する
    場合はZが続く.
  
 -  さらにプリミティブをどこに定義するかによって,
    U (U座標系で定義する), V (V座標系で定義する)
    またはR (R座標系で定義する)が続く.
  
 -  プリミティブの属性を定義/参照する場合,
    6文字目はその属性を示す.
    
      -  T : ラインタイプ,マーカータイプ.
      
 -  I : ラインインデクス.
      
 -  S : マーカーサイズ,文字の高さ.
      
 -  R : 文字列の回転角.
      
 -  C : 文字列のセンタリングオプション.
      
 -  P : トーンパターン.
    
 
 
Latex Source
地球流体電脳倶楽部 : 95/6/9 (Version 5.0)
NUMAGUTI Atusi <a1n@gfdl.gov>
Last Modified: Thu Aug 31 13:05:41 EDT 1995