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付録C     主成分凝結系における乱流パラメタリゼーション

乱流パラメタリゼーション

Klemp and Wilhelmson (1978) および CReSS で用いられている 1.5 次のクロー ジャーを用いる. このとき乱流運動エネルギーの時間発展方程式は,

314#314 30#30 315#315 (C.1)

と与えられる. 100#100 は混合距離で, 316#316 とする. 317#317160#160 はそれぞれ浮力と流れの変形速度によ る乱流エネルギー生成項, 318#318 は乱流エネルギー拡散項, 第 4 項は乱流 エネルギーの消散項であり,
319#319 30#30 320#320 (C.2)
164#164 30#30 321#321 (C.3)
322#322 30#30 323#323 (C.4)

である. 主成分凝結系においては
324#324 30#30 325#325  
  30#30 326#326 (C.5)

であるので,
319#319 30#30 327#327  
  30#30 328#328  
  30#30 329#329  
330#330     (C.6)

と表される. 1.5 次のクロージャーでは, レイノルズ応力を以下のように定義する.
331#331 30#30 332#332 (C.7)
333#333 30#30 334#334 (C.8)

ここで 28#28 は任意のスカラー場の擾乱成分, 335#335 は運動量に対する渦粘性係数であり, 98#98 はサブグリッドスケールの乱流運動エネルギー, 336#336 は渦拡散係数である. 335#335, 336#33698#98 を用いて以下のように与えられる.
337#337 30#30 338#338 (C.9)
339#339 30#30 340#340 (C.10)

パラメータ 341#341 はともに 0.2 である.

2 次元の場合の表現

2 次元の場合のB:dEdt式の各項を書き下す. 浮力による乱流エネルギー生成項は,

319#319 30#30 329#329  
  30#30 342#342  
  30#30 343#343 (C.11)

である. 次に流れの変形速度による乱流エネルギー生成項 160#160 は,
164#164 30#30 344#344  
  30#30 345#345  
  30#30 346#346  
  30#30 347#347  
    348#348  
  30#30 349#349  
    350#350  
  30#30 351#351  
    352#352 (C.12)

である. 乱流エネルギー拡散項 318#318 は,
322#322 30#30 353#353  
  30#30 354#354 (C.13)

である. 以上の B, S, De 式を B:dEdt 式 に代入することで以下の式を得る.
314#314 30#30 355#355  
    356#356  
    357#357 (C.14)

乱流拡散係数を用いた表現

B:TurbE 式を B:E 式を用いて 335#335 に関する式に変形 する. 右辺第 6, 7 項の乱流エネルギー拡散項を書き下すと,
358#358 359#359 360#360  
  30#30 361#361  
  30#30 362#362  
  30#30 363#363  

となるので, B:TurbE 式を変形すると,
364#364 30#30 365#365  
    366#366  
    367#367  
    368#368 (C.15)

係数を整理すると,
369#369 30#30 370#370  
    371#371  
    372#372  
    373#373  
    374#374  

となる. ここで 375#375 376#376 という関係を 用いると,
369#369 30#30 377#377  
    371#371  
    378#378  
    373#373  
    379#379 (C.16)

が得られる.

Yamashita Tatsuya 2012-09-11