2009/06/10 の dcmodel ネットミーティングのメモ書き

参加者

  • 神戸
    • 高橋 芳幸, 西澤 誠也, 佐々木 洋平, 納多 哲史, 島津 通, 北野 太朗, 今関 翔, 辻野 智紀
  • 北大
    • 石渡 正樹, 杉山 耕一朗, 山下 達也, 徳永 義哉, 馬場 健聡

次回日程

  • 日時
    • 06 月 17 日(水) 14:00 - 18:00
  • 場所
    • 神戸大: 自然科学 3 号館 508
    • 北大 : 理学部 8 号館コスモスタジオ
    • 九大 : 理学部 3 号館 3605

dcpam の改良(高橋)

  • 簡略化した地球の計算を短期的な目標とする
    • 水循環, 地面温度を計算したい
    • 放射はとりあえず置いておく(「電脳簡単放射モデル」のまま)
  • 最近行ったこと
    • バケツモデル(Manabe, 1960 年代)の導入
    • 地下の熱伝導を解くようにした
    • 海氷の効果を考慮
  • 熱・水の保存性はほどほどに保たれている
    • 物理過程については桁落ち程度の誤差レベルで保存
    • 力学を含めると O(1) W m-2 程度のレベルで保存
  • 計算結果
    • 少なくとも 20 年程度までは計算が安定に走った
    • 地球の降水分布の大雑把な特徴を表現
      • ITCZ
      • SPCZ
      • 中緯度ストームトラック
      • 砂漠の降水僅少地帯
  • 注意点
    • 上記変更に伴い, SST の指定方法が若干変わっている
      • SST 分布をファイルで与えた実験をする場合には問い合わせてほしい
    • バケツモデルと熱容量の小さな slab ocean が両立しない
    • リスタート計算が出来ない

同期回転惑星計算(納多)

  • 森川再計算の実施
    • 降水分布・外向き長波放射・地表面温度に関して, 再計算結果は森川計算結果 と類似
      • パターンについてはほぼ一致
  • 今回の計算 (森川計算) と 2009/05/31 につくばで見せた計算結果の設定の違い (前者が森川計算, 後者がつくばで見せた納多計算を指す)
    • 長波放射: 1 色バンド放射モデル 対 4 色バンド放射モデル
    • 短波放射: バンドなし 対 1 色バンド放射モデル
    • 大気アルベド: 0 対 0.2
    • 積分時間ステップ: 8 分 対 30 分
    • asselin フィルタのパラメータ: 0.1 対 0.05
    • その他の設定についてはほぼ同じと考えられる
  • 結果一覧
  • to do
    • 収支のチェック
    • 大気アルベドだけ変更した計算
    • つくば計算を非同期回転惑星設定 (通常の水惑星を swamp にしたもの) で計算
      • AGCM5 でも同様の計算を行って比較する
    • つくば計算での非対称は何を表しているのか考察

その他の覚書

  • gtool 時計問題に関しては 06/11(木) 12:00 - のミーティングで相談.
  • arare5 開発に向けた定式化最終チェックは 06/15 - 06/19 のいずれかの日に実施.