2次元配列で与えたデータは、サブルーチンDclDrawContourを呼べば等値線で 表示することができる。
ただし描画はユーザー座標系でおこなうので、DclDrawContourを呼ぶ前に正規変換の 手続きをし格子点座標の設定をしなければならない。 格子点座標は通常はDclSetWindowで設定した範囲いっぱいに等間隔で設定し、 第1次元が左から右、第2次元が下から上に向かって設定される。 例えば大きさ(nx,ny)の2次元配列Pの場合、P(1,1)が左下隅、P(nx,ny)が右上隅に くるような等間隔の格子点座標になる。
格子点座標をそれ以外のものに設定するには??節を参照。 格子点を不等間隔にしたり、範囲いっぱいに描かないようにしたり、 上下左右をひっくり返して描くことなどができる。 正規変換の設定で地図投影を指定すれば、地図上に等値線図をかくことができる。
DclDrawContourの引数には実数の2次元配列を与える。 配列の一部分をかくには、引数に部分配列を与えればよい。
等値線の値は自動的に決定される。これを変更したいときは??節を参照。 図の下には、等値線の値の間隔が表示される。
program sample05
use dcl
integer,parameter :: nx=36, ny=36
real,parameter :: xmin=0., xmax=360., ymin=-90., ymax=90.
real,dimension(0:nx,0:ny) :: p
!-- 球面調和関数 ----
do j=0,ny
do i=0,nx
alon = ( xmin + (xmax-xmin)*i/nx ) * DCL_PI/180.
alat = ( ymin + (ymax-ymin)*j/ny ) * DCL_PI/180.
p(i,j) = sqrt(1-sin(alat)**2) * sin(alat) * cos(alon)
end do
end do
!-- グラフ ----
call DclOpenGraphics()
call DclNewFrame
call DclSetWindow( xmin, xmax, ymin, ymax )
call DclSetViewPort( 0.2, 0.8, 0.2, 0.8 )
call DclSetTransFunction
call DclDrawScaledAxis
call DclDrawContour( p )
call DclCloseGraphics
end program
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![]() |
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DclDrawContour (UDCNTR,UDCNTZ) |
2次元等高線図を描く. |
* 括弧の中は、対応するf77インターフェイス名.