USGRPHは特に指定しなければ画面の縁から適当なマージンをとって
ビューポートを設定するが,
1ページに複数のグラフを並べて描きたいときにはこれを変更する必要がある.
まず, ビューポートを変更するにはUSGRPHの前に,
GRSVPTでビューポートの座標を指定する.
この例では1ページの下側に1枚目のグラフを描く.
2枚目のグラフを描く手順も同様であるが,
2枚目のグラフを描く前にGRFIGで
UZPACK等の初期化をしなければならない.
また, この例では X 軸のラベルは1枚目のグラフと同じなので,
UZLSETで'LABELXB'を.FALSE.にして
X軸のラベルを抑制している.
この例では, 上下のグラフは同じ大きさであるが,
異なる大きさのグラフを描いてもラベルの文字の大きさが変わることはない.
改ページをして次のページにグラフを描くには,
GRFRMを呼ぶ.
GRFRMはGRFIGで行われる処理を全て行うので
GRFIGをあらためて呼ぶ必要はない.
複数のグラフを1ページに収めるとラベルの文字が大きすぎることがあるが,
そのような時には, UZFACTで文字の大きさを変えることができる.
その場合, 文字の大きさに応じて目盛やラベルの間隔も変わる.
(USGRPHでは,
文字の大きさを基準にしてスケーリングを行っている)
なお, GRSVPTでビューポートを設定しないときには,
文字幅に内部変数'RMRGN'をかけた幅のマージンをとるので,
文字幅によってビューポートの大きさも変わる.
初期状態では, 上下左右に0.2のマージンをとる.