deepconv/arare インストール手引


ソースの取得

ソースコードは http://www.gfd-dennou.org/arch/deepconv/arare/ よりダウンロードできる.

動作環境

現在以下の環境での動作が確認されている.

Linux

ソースツリー構成

INSTALL.rd	このファイル
Makefile	Makefile
Mkinclude	Makefile 用 include ファイル
README	deepconv/arare の手引

arare.conf		deepconv/arare 用 NAMELIST ファイル
arare-basic.conf	deepconv/arare 基本場計算用 NAMELIST ファイル
arare-disturb.conf	deepconv/arare 初期擾乱計算 NAMELIST ファイル

bin/		実行ファイル格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
doc/		ドキュメント格納ディレクトリ
   dai1bu/	数理モデル解説格納ディレクトリ
   dai2bu/	離散モデル解説格納ディレクトリ
   dai3bu/	コードリファレンス格納ディレクトリ
include/	モジュール格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
lib/		ライブラリ格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
src/		ソースコード格納ディレクトリ
rd/		スタイルシート格納ディレクトリ

コンパイルに必要なライブラリ

deepconv/arare をインストールと実行には以下のライブラリを事前にインストール しておく必要がある.

netCDF

米国の Unidata を中心に開発された, 自己記述的でネットワーク透過な多次元データフォーマットのためのインター フェースライブラリ.

deepconv/arare は gtool4 規約に基づく netCDF 形式のデータを入出力する ため, このライブラリが必要となる.

ライブラリは こちら からダウンロードできる.

gt4f90io

gtool4 規約に基づく netCDF 形式データの入出力, および各種の数値モデル支援 モジュールを含む汎用 I/O ライブラリ.

deepconv/arare はデータの入出力, エラー処理, メッセージ出力を gt4f90io ライブラリを用いて行っている.

ライブラリは こちら からダウンロードできる.

行列計算ライブラリ

deepconv/arare は音波の計算を水平陽解-鉛直陰解法 (HE-VI 法)を用いて行う ため, 逆行列を計算するためのライブラリが必要になる.

現在, 以下の 2 つのライブラリのいずれかを用いるようになっている.

ドキュメント作成に必要なライブラリ

deepconv/arare のドキュメントは, 数理モデルと離散モデル解説は LaTex, コードリファレンスは RD (Ruby Document) を用いて記述されている. ドキュ メントを作成するには

が必要となる.

インストールの手順

Mkinclude の編集

ソースを展開後, ソースツリー直下にある Mkinclude ファイルをインストー ル先の環境にあわせて適宜編集する.

とくに編集が必要と思われるマクロは以下でる.

FC 		Fortran90 コンパイラ
ARAREDIR	ソース展開ディレクトリ(デフォルトは $(PWD)/arare)
INSTDIR		インストール先ディレクトリ(デフォルトは $(HOME))
GTOOLDIR  	gt4f90io インストールディレクトリ
NETCDFDIR	netcdf インストールディレクトリ
SSL2LIBDIR	ssl2 インストールディレクトリ
BLASLIBDIR	BLAS インストールディレクトリ
LAPACKLIBDIR	LAPACK インストールディレクトリ

ソースのコンパイル

コンパイルは Make を用いて行う. ソースツリー直下で

$ make 

とすると, ソース直下の以下のディレクトリに実行ファイルとライブラリ, モジュールファイルが展開される.

./lib		ライブラリ libarare.a が格納される
./bin		実行ファイルが格納される
./include	各種 *.mod ファイルが格納される

実行ファイルは以下の 3 つである.

arare            2 次元雲対流モデル
arere-basic      典型的な基本場作成プログラム
arare-distrb     典型的な初期擾乱作成プログラム

ドキュメントのコンパイル

事前に以下のソフトウェアをインストールしておく.

マニュアルとコードリファレンスのコンパイルは

$ make doc  

とすると行われる.


Deepconv Development Group: