フォントテーブル を見ると分かるように, DCLでは普通のASCII文字ばかりでなく, ギリシャ文字や特殊な記号も使用できる. テキスト出力ルーチンで文字列を指定するには, キーボードにある文字はそのまま文字列として書き込めばよい. キーボードにない文字, あるいはキーボードにあっても正しく表現されない文字は, Fortran90の関数ACHARの引数として フォントテーブルに示してある番号 (以下ではDCL文字番号という)を与えることによって指定する.
 
 
この文字関数ACHARはASCIIコードを使用する計算機システムでは 
FORTRANのCHAR関数と同値である. 
しかし, たとえばEBCDICコードを使用する計算機システムでは 
CHAR関数で正しい文字が得られない. 
どのようなコード系を使用していても一意に文字を指定するための 
関数がACHARである. 
なおこの逆関数IACHARを用いれば
ある文字のDCL文字番号を得ることができる. 
 
 
使用例としては, たとえば, 
cosαx
と書きたいとき
'cos'//ACHAR(152)//'x'
のように文字列を生成して引数に与えればよい.