man dcbib-card(5)

dcbib-card(5)

Date: 1998/09/10
Source: GFD Dennou Club
Title: File Format


名前

dcbib-card - 文献カードの書式

説明

dcbib(1) が扱う文献カードは RFC 822 で規定される電子メールの形式に 類似した構造を持ちます。 字句的文法については rfc822-like(5) を参照してください。 フィールドの構成は bibtex(1) にならっています。

フィールド

特に注記しない限り、 各フィールドの値として記述できる文字列は ASCII だけであり、 英語が記述されることを期待しています。 それ以外の言語を記述するため、フィールド名に -言語名 を追加したものが利用できます。 たとえば Author: フィールドに対し Author-ja: フィールド (付加されるのは jp ではないことに注意) は日本語で著者を記述するためのものです。

Cardtype
必須。以下のいずれかでなければなりません。
article
雑誌記事。 Author, Title, Journal, Year の各フィールドが必須、 Volume, Number, Pages, Month, Note の各フィールドの記入が推奨されます。
book
一冊の書籍全体。 Author または Editor, Title, Publisher, Year の各フィールドが必須、 Volume, Series, Address, Edition, Month, Note の各フィールドの記入が推奨されます。
inbook
書籍の一部。 Author または Editor, Title, Chapter, Pages, Publisher, Year の各フィールドが必須、 Volume, Series, Address, Edition, Month, Note の各フィールドの記入が推奨されます。
Author
著者名。英語の場合カンマ (,) を使って姓を最初に書く記法 (たとえば Richard Strauss を Strauss, Richard のようにする) が利用可能で、推奨されます。
Chapter
章の番号。数字のみを記す。
Editor
編者名。Author フィールドと同じように解析されます。
Journal
定期刊行物の名称。
Title
表題。
Pages
ページ範囲。 TeX での慣例を尊重して 42--111 のようにハイフンを2つ用いてダッシュを表現することが推奨される。
Publisher
出版社名。
Year
西暦年。 4桁未満の数字列でなければならない。 1985 年を 85 のように略記してはならない。

参照

dcbib(1), dcbib-add(1), rfc822-like(5)

作者

豊田英司 <toyoda@ms.u-tokyo.ac.jp>