すぐにグラフ化してくれるのはよいけれど,
私のデータは対数座標で見ないとよくわからない.
というスペクトル解析屋さんの要望にも USGRPH は対応する.
対数座標のグラフを描くためには,
USGRPH を呼ぶ前に GRSTRN
を 1 行追加して変換関数番号を指定すればよい
(変換関数番号
については「GRPH1」のマニュアルを参照されたい).
ここでは, 変換関数番号として 4 を指定し, 両対数のグラフを作画している.
もちろん, この番号を適当に選べば一様座標(線形座標)
との組み合わせも可能である.
この例のように, GRSTRNによって変換関数番号だけを指定して,
変換関数を確定するルーチン
GRSTRF(あるいはSGSTRF)
を呼ばないのは奇異な感じがするかも知れない.
USGRPHのようなお任せルーチンでは,
変換関数を確定させるために必要なパラメータの設定を
USPFITがおこない,
そのうえで変換関数の確定をGRSTRFがおこなっている.
USPFITは,
ユーザーが指定しなかった変換関数に関する情報を
適当に決めてくれるという機能を持っている.
具体的には,
GRFRM (あるいはGRFIG) が呼ばれたタイミングで,
変換関数に関する内部変数はすべて「不定」に設定される.
このあと,
ユーザーが意識的に指定した変換関数に関する情報はそれが有効となり,
USPFIT
は「不定」のままになっている内部変数を適当に決める.
(USPFITは座標変換に関するパラメータばかりでなく,
目盛の間隔などに関するパラメータをも決めている. )