座標軸は 'B', 'T', 'L', 'R'
で指定する以外のところにも描くことができる.
座標軸をウインドウ(またはビューポート)の境界線以外のところへ,
たとえば, この例のようにグラフのまん中に描きたいときは,
場所をあらわす引数として'U'を指定すれば,
それがユーザー指定の座標軸として扱われる.
この例ではUXAXDVで'U'を指定し,
座標軸を描いている.
具体的にどこに軸を描くかは,
UZRSET
を用いて, X軸については内部変数'UYUSER'の値を,
Y軸については内部変数'UXUSER'の値を指定してやればよい.
たとえば, この例のX軸の場合,
'UYUSER'を0.0と指定することによって,
U座標系でみたY座標の値が0.0のところにX軸が描かれる.
タイトルについても,
場所を示す引数を'U'としてやることによって,
ユーザー指定の座標軸にタイトルを描くことができる.
またこの例では, 目盛と目盛の間にラベルを描いてみた.
これは
UZpGET/UZpSET
が管理する内部変数'LBTWN'を
.TRUE.とすることによって実現できる.
ただし注意すべきことは,
ほかの座標軸を描くときにもこの設定が影響を及ぼすので,
ラベルを間に描き終ったら.FALSE.に戻しておく必要がある.
さらにこの例では, UXSFMTによってフォーマットを
'(I4)'と陽に指定している.
これは,
省略時におけるフォーマットが有効数字 3 桁で数値を表現しようとするためであって,
このように 4 桁目までちゃんと表現する必要があるときには,
ユーザーがフォーマットを指定しなければならない.