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GPhys/EP_Flux で計算した対流圏残差子午面循環

塚原 大輔 (北大・理)
2004 年 9 月 14 日

京大の堀ノ内さんと共同研究で E-P フラックスを計算する ruby ライブラリを作成している. 

現在デモプログラムを作成中であるが, だいたい計算できているようだが, 
怪しい点もある. みなさんに見てもらってバグ探しをしておきたい. 

コメント
  - E-P フラックスの絵で赤道付近で値が小さすぎるような気がする.
    (大淵, 余田, 中島)
  - 残差循環を見ると, 赤道域で上昇・下降がそろいすぎている気がする. (堀ノ内)
  - NCEP で提供される omega そのままを使うのではなく, u, v から
    連続の式を用いて omega を計算する方が良い. 
    u, v はデータ同化しやすいために比較的まっとうと思われる. 
    そのような経験をしたことがある. (大淵)
  - 昔のデータはダメだったのは明らかだが. (林)
  - w は使っていない. 怪しいという噂がある. 
    d theta_0/ dz の theta_0 の取りかたに任意性ある. (日尾)
  - Randel and Newman の論文に残差循環を計算する手順を
    まとめているかもしれない. NCAR のテクニカルノートも参考になるかも. (余田)
  - NCEP は 6 時間積分してデータ同化し, それを出力する. 
    力学的バランスが崩れている可能性が大きい. (大淵)
  - Randel and Newman の論文では赤道域の残差循環は示されているが, 
    赤道域の E-P フラックスは示されていない. (余田)
  
TODO
  - 矢印のスケールを陽に指定できるようにしておく
    - 4, 5, 6, ... 月のデータを並べて表示したい

補足

講演後, めでたく(?)ライブラリの残差循環計算ルーチンにバグが発見された.
修正後改めて計算したところ, 問題の赤道域の対流が閉じる形になった. (下図 2 段目左から 2 番目)
お騒がせしてすみませんでした.  (塚原)    
    

SUGIYAMA Ko-ichiro 2004-09-14