☆ VMware で Windows2000 の上で Debian を動かそう!! ☆ ■ VMware インストール □ セットアップウィザード起動 CD を入れると, セットアップウィザードが立ち上がる. ここで, 「Install VMware Workstation」を選択する. □ セットアップウィザード1 セットアップウィザードでは, まずは「Next」を選択する. すると, インストールの準備が始まる. □ インストール先のフォルダの指定 VMware をインストールするフォルダを指定する. これから VMware にインストールするOSはこのフォルダ以下に インストールされることになる. ※ よって, 別のディスクなどにインストールする際には, そのディスクの 容量に注意すること. 今回は, デフォルトの「C:\Prigram Files\VMware」にインストールした. □ プログラムアイコンのインストール アイコンを作る場合はデフォルトで「Next」をsentaku □ CDのオートランを停止する. Windows のデフォルトの機能である. CD のオートランは VMware による 複数のOSに悪影響を与える可能性があるのでそれを停止する. - 「はい」を選択 □ デジタル署名 デジタル署名が見つからなかったといわれるが, どうしようもないので, そのまま続行 - 「はい」を選択 □ 旧仮想ディスクの名前を変える. --Rename Virtual Disks-- 旧バージョンの VMware の仮想ディスクを探し, あった場合は その名前を変えるように指示される. 旧仮想ディスクがあり, かつ名前を変えないと, 今回の VMware に 上書きされ, 消滅してしまうからである. - まずは古いバージョンの仮想ディスクと設定ファイルを 探索するか聞かれるので 「Yes」を選択 → 当然, あるはずがないので出てこないけど □ アイコンをデスクトップにおきますか? - 「はい」を選択 □ 再起動 - 「Yes, reboot my machine now」を選択して「Finish」 ■ 仮想ネットワークドライバのインストール ※ 必要なし さまざまな事情から, Windows2000 をルータ代わりにして ゲストOSにはネットワークに接続して もらうため, それに必要なデバイスドライバをインストールしておく. ここは http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/5924/vmware/network/index.html の「3.1 仮想ネットワークドライバ のインストール」と同様に行う. ※ あとで, このデバイスドライバを一通り削除し, この作業はなかったことにした. ■ VMware ライセンス確認 □ 必要な内容を入力 シリアルナンバー 68128-C6W4J-73L8L-39NJW 名前 森川 靖大 社名 北海道大学 理学研究科 地球流体力学研究室 □ ユーザ登録 あとで行うため, Register later を選択 ■ 新たな仮想マシンを作成 □ 参考ホームページ ノートPCにSolarisを http://www.ukkii.com/solaris/ □ プログラムファイルを実行 「C:\Program Files\VMware\VMware Workstation\Programs\vmware.exe」を 実行する. □ 新規仮想マシンを作成 「New Virtual Machine」か「Open Existing Virtual Machine」 という選択があるので, まだ仮想マシンを作成していないのだから 「New Virtual machine」を選択する. □ 設定方法の選択 以下の3つを選択する - Typical - Custom - VMware Guest OS Kit 「Custom」を選択してみる. □ ゲストOSの種類 ゲストOSの種類を聞かれるので, 「Linux」を選択 □ 仮想マシンの名前, 置くフォルダの選択 仮想マシンの名前 Debian フォルダの位置 C:\Debian ※ デフォルトだと, My Document 以下に作成されるが, なんか嫌だったのでこの位置に変更 □ 仮想マシンに割り当てるメモリの量 - 32MB □ ネットワークの設定 NAT を使用したいので, 「Use network address translation (NAT)」 を選択 □ 仮想マシンに使用するディスクの種類 以下の 3 つから選択する. - Create a new virtual disk - Use an existing virtual disk - Use a physical disk (for advanced users) 今回は一番お手軽な「Create a new virtual disk」を選択 □ 仮想マシンに使用するディスク容量を決める. デフォルトでは 4.0GB (30GB のノートPCでの話) だったが, 10.0GB を割り当てる. ※ 最大ディスク容量なので, ここで指定した容量が 突然使用済みになるようなことはない. □ ディスクファイル 以上のような設定をすると, 「C:\Debian\Debian.vmdk」 にディスクファイルが作成される. 実際に今回作成した仮想マシンを起動するにはこの Debian.vmdk を VMware で起動することになる. ※ ここに 「Advanced」という項目があるが, 無視した. (たぶん, SCSIディスクなどを使用しない場合は無視してよいのだろう.) 以上で仮想マシンが作成された. 「Debian」という項目が作成されているのがわかるだろう. なお, ここで設定した大半の内容は, あとでも設定変更することができる. ■ VMware に Debian -potato- をインストール □ 起動 Debianのインストールディスクをドライブに入れ, 「Power On」ボタンを押す. □ キーボード入力 VMware 内でキーボード入力するときは, VMware ウィンドウ内を クリックするとよい. Windowsのほうにキーボード入力を戻したいときには, 「Ctrl + Alt」を押す. ※ Enter キーの注意!! 自分のノートパソコンでしか起こらない現象かもしれないが, 一度Enterを押すだけで, 2度押ささる現象が出ている. たいていは, すばやく押すことで解決できるが, いざとなったら Enter を押した瞬間に Ctrl+Alt で Windows にキー制御を渡すとよい. <渡部 重十 さんからのお話> 「昔のバージョンでは似たような現象が起こってたんだけど, 最近のバージョンでは無くなっていたけどなぁ…」 □ キーボードの設定 「qwerty/jp106: Japan」を選択 □ パーティションの設定 パーティションを設定しようとすると, 「パーティションテーブルが存在しません」と言われる. 「ディスクの情報が全部消えてもいいの?」と脅されるが, 設定しないとしょうがないので, Yesで進む. ※ これは決して, 実在のハードディスク自体のパーティションを設定する ということではない. VMware で作成した仮想ディスクのことを言っている. (よって, パーティションテーブルが無いと言われるのはあたりまえ.) すると, お約束どおり cfdisk が起動する. □ Debian のディスク構成 仮想ディスクを作成した際には容量を 10.0GBに設定したため, ここでのフルサイズは「10734.00 MB」となっている. ここで[New]として[Primary]を選び, まずは基本パーティションを作成する. サイズは「10215(MB)」とし [Beginning]を選ぶ. すると, 「sda1」というディスクが作成される. これがDebianのメインのパーティションとなる. 以上のようにすると, 518MBがあまる. これは Swap パーティションとする. (メモリが32MBしか割り当てられていないため) スワップパーティションを作る方法は aqua の 構築ドキュメントを参考のこと 結果, こうなる sda1 Primary Linux 10215.80 sda2 Primary Linux swap 518.20 □ スワップパーティションの初期化 - Initialize and Activate a Swap Partition - バッドブロック検出を飛ばす? 「Yes」 - スワップパーティションに当てたディスクの内容は全部消えるけど? 「Yes」 □ Linux パーティションの初期化 - kernel 2.0 との互換性 「No」 - バッドブロックスキップ 「Yes」 - すべてのデータが消えるけど? 「Yes」 - この sda1 を / にしていい? 「Yes」 □ カーネルとモジュールのインストール CD-ROMから読み込む. あとは普段どおりでよい. □ デバイスドライバモジュールのインストール インストールするのは以下のもの ・ net - pcnet32 - AMD PCnet32 (VLB and PCI) support ※ VMware にて仮想ネットワークデバイスを使う際には 必ずこのデバイスドライバを使用する. ・ fs - nls_cp437 - nls_cp932_euc_jp - nls_iso8859-1 - smbfs - umsdos - vfat ・ misc - sb - VIA 82Cxxx audio support (Sound Blaster のデバイスドライバ) → エラーが出て, インストールできなかった. □ ネットワークの設定 DHCPを使用するか? 「Yes」 (NATを使用することになっているので…) → どうもうまくいかない… 先にホスト側で, デバイスドライバをインストールして おかなきゃだめ? しょうがないので手動設定 ホスト名 -- shadow IPアドレス -- 192.168.10.10 ネットマスク -- 255.255.255.0 ゲートウェイアドレス -- 192.168.10.2 ドメインネーム -- ep.sci.hokudai.ac.jp ネームサーバアドレス -- 133.87.45.70 133.87.45.66 133.87.1.11 □ 基本システムのインストール さくさく終わらせる. □ 基本システムの設定 時間の設定 Asia -- Japan GMT -- 使用しない □ HDD から OS がブートできるように設定 - Make Linux Bootable Directory From Hard Disk 「/dev/sda1: Install LILO in the /target boot sector.」 を選択 Master Boot Record を /dev/sda に作るかと聞かれるので, Yesを選択 /dev/sda1 をデフォルトの起動パーティションにするか聞かれるので「Yes」を選択 □ 起動フロッピーディスクの作成 作ってもしょうがないので作らない □ 再起動 Reboot する. あいも変わらずですが, CDは抜いておくようにね. □ パスワードの設定 ◆ md5 の使用 md5 は使わない. (gate の実験に使えないでしょ) ◆ shadow パスワードの使用 使用する. ◆ root のパスワードを入れる. ◆ 一般ユーザのアカウント (今は作らない) ◆ PCMCIA も PPP も使わない □ パッケージのインストール CD-ROM から行う. advanced を選択し, Installせずに Quitする. (キーボードがうまくうごかず, 抜きたいものが抜けなかった) 以上で, とりあえずDebianの最低の設定はできたことになる. (ほんとに最低ですね…) ■ ユーザの作成 □ 一般ユーザの作成 以下のコマンドで, ユーザを作成する. gate システムのテストを行う予定なので, UID を 40000 とする $ adduser --uid 40000 morikawa □ visudo にて sudoers に morikawa を加える. □ www サーバから以下の設定ファイルをホーム領域に移動し, 作業環境を整える. .bash_profile .bashrc .emacs ■ パッケージのインストール ◆ 新たに加えたパッケージ ja-trans + locale-ja (ja-trans depends) sudo manpages-ja + jgroff (manpages-ja depends) _ groff (conflicts with groff) emacs20-dl _ emacs20 (conflicts with emacs20-dl) emacs-dl-canna + libcanna1g (emacs-dl-canna depends) + apel (emacs-dl-canna depends) + canna (emacs-dl-canna suggests) man-db-ja ssh + libssl09 (ssh depends) nkf qkc bzip2 + libbz2 (bzip2 depends) + libbz2-dev (libbz2 suggests) canna-utils kon2 konfont lynx-ja _ lynx (conflicts lynx-ja) jless ◆ 削除したパッケージ exim procmail cron _ logrotate (depends on cron) ae ppp pppconfig gpm fingerd lpr nfs-common nfs-kernel-server talk talkd telnetd postfix ◆ インストール中の設定 ■ VMware Tools Install VMware Tools によって, SVGA を利用できたり, ホストOSの時間に ゲストOSを合わせるなど出来るが, まずは「とりあえず」 Xの設定をしなければならない. VMware はデフォルトでは VGAしかサポートしない. そのため, とりあえずVGAにてXの設定をしておく必要がある. □ 「とりあえず」のX設定 ◆ パッケージのインストール 必要なパッケージをインストールする. xf86setup-ja + xf86setup (xf86setup-ja depends) + xbase-clients (xf86setup depends) + xfonts-100dpi (xf86setup depends) + xfonts-75dpi (xf86setup depends) + xfonts-base (xf86setup depends) + xserver-common (xf86setup depends) + xserver-16vga (xf86setup depends) + xserver-svga (xf86setup depends) + tcl8.2 (xf86setup depends) + tk8.2 (xf86setup depends) xfree86-common + xfonts-scalable (xfree86-common suggests) + xlib6g-dev (xfree86-common suggests) wmaker + libjpeg62 (wmaker depends) + libproplist0 (wmaker depends) + libtiff3g (wmaker depends) + libungif3g (wmaker depends) + libwraster1 (wmaker depends) + wmaker-data (wmaker suggests) + menu (wmaker suggests) + wmaker-usersguide-ps(wmaker suggests) wmakerconf + wmakerconf-data (wmakerconf depends) + libglib1.2 (wmakerconf depends) + libgtk1.2 (wmakerconf depends) wmaker-usersguide-ps(wmaker suggests) + gv (wmaker-usersguide-ps depends) + gs (wmaker-usersguide-ps depends) + xaw3dg (wmaker-usersguide-ps depends) + freetype2 (wmaker-usersguide-ps depends) + libpaperg (wmaker-usersguide-ps depends) + svgalibg1 (wmaker-usersguide-ps depends) + vflib2 (wmaker-usersguide-ps depends) + gsfonts (wmaker-usersguide-ps depends) rxvt-ml + rxvt (rxvt-ml recommends) + xpm4g (rxvt-ml depends) xfonts-intl-japanese + xfonts-intl-japanese-big (xfonts-intl-japanese suggests) + xfonts-intl-ckj (xfonts-intl-japanese suggests) ◆ 設定 インストールt時に X の設定をするか聞かれるが, 下手にはまるとやっかいなので, ここでは行わない. ◇ XF86Setup # XF86Setup で, 設定を行う. ◇ セッティング失敗 マウスでもキーボードでも良いので, なにか設定を 行う. すると, 設定失敗のような表記が出る. しかし, これで /etc/X11 (Xまわりの設定ファイルが あるディレクトリ) が作成されるため, VMware Tools がインストールできるようになる. □ 「いよいよ」 VMware Tools インストール まずは, OSがインストールされていることを確認し, 「Settings」→「VMware Tools Install」 として, インストールを開始する. その前に, VMware Tools のソースファイル(バイナリ?)が 入っている VMware のCDをドライブに入れておく. まずは, CDをマウントする. # mount -t iso9660 /dev/cdrom /mnt その後, ファイルを /tmp に移動する. # cp /mnt/vmware-linux-tools.tar.gz /tmp ※ この方法をとると, せっかくコピーしてきたのもが 削除されてしまうので, 後で, /usr/local/src 以下にコピーした 移動したら, CDをアンマウントしておく. /tmp ディレクトリに移動 # /tmp tar ファイルを展開 # tar zxf vmware-linux-tools.tar.gz できた vmware-linux-tools フォルダ内に移動 # cd vmware-linux-tools 最後に, インストローラである, install.pl を実行する. なお, 注意しなくてはいけないのは この Install.pl の後ろに その OSの記述が必要な事である. 例えば, redhat ならば # ./install.pl redhat とする. 悲しいかな Debian は固有に認識してくれないようなので, 以下のように記述する. # ./install.pl other ◆ インストール中の質問 version 4 の XFree86 を使用するために 今からインストールしようとしている version 3 の XFree86 の インストールを止めますか? - 「no」を選択 現存するファイルは xxx.old.n などとしてバックアップするけど? - 「yes」を選択 以上でインストールが終了する. これで, /etc/X11 以下の XF86Config その他が書き換えられ, きれいにXを表示する事が出来る. このインストールにより, 以下のことが可能になる. ・ VMware 用に /etc/X11/XF86Config が作成され, (厳密には作成されるのは XF86Config.vm が作成され, XF86Config からこのファイルにリンクが貼ってある) SVGA が使用できるようになる. …というか, 実質的には X-Window が使用できるようになる. ・ vmware-toolbox を使用できるようになる. □ 「さらに」 vmware-toolbox を起動 vmware-toolbox を起動すると以下の事が可能になる. 1. マウスの透過的移動 いままでは, ホストOS → ゲストOS … ゲストOS上でクリック ゲストOS → ホストOS … Ctrl + Alt だったのだが, この vmware-toolbox を使用することで ホストOSとゲストOS間の移動を同OS上のアプリケーション間 での移動と同じように出来る. 2. コピー & ペースト もできる. ホストOSとゲストOS間でコピー&ペーストを行うことが出来る. 3. ホストOSとの時間の同期 上記の昨日からわかるように, vmware-toolbox は X-Window 上 でのみ機能するため, まずは X-Windows を立ち上げる必要がある. $ startx 以下のコマンドで, vmware-toolbox を起動する. $ vmware-toolbox & この起動によって, マウスの拡張機能である 2, 3 については 即座に起動する. 時間の同期は少し経ってから行われる. ※ そのタイミングで何かのコマンドを入力すると, やたらと Enter が押された状態になるが, 実害は無いので心配しなくて良い …が, やっぱり問題があるときもあるので …どうしよう? → これに関しては vmware-toolbox を起動する前から 起こるようなので, 気にしない あと, 非常に余談ながら, vmware-toolbox 使用時は nmap が使えなくなるようです. なんでだろ? □ vmware-toolbox を wmaker 起動と同時に起動させる方法 vmware-toolbox を wmaker 起動と同時に起動させるには, 1. 適当なアプリケーション(krxvt でよい) を起動させる. 2. 起動すると, 左下にアイコンが出るので, それを画面の右端まで ドラッグアンドドロップ. 画面右側に固着するようにする. 3. 「アプリケーションのパスと引数」に起動させたいプログラムを 書き入れ, 「WindowMaker 起動時に一緒に起動」にチェックをつける. ただし, 上記の方法では, 時間の設定まで行うことは出来ないため, 以下のコマンドで, sbit を立てておく. # suidregister /usr/bin/X11/vmware-toolbox root root 4755 ※ suidmanager がインストールされていることが条件 これで, wmaker 起動時に vmware-toolbox が root 権限で実行され, 時間の同期を行ってくれる. ◆ wmaker 使いのためのマメ設定 1. wmakerconf の 「Menu」の設定で, 「/usr/bin/X11/vmware-toolbox」のアプリケーションを 実行するようなボタンを作っておくと便利です. 2. vmware-toolbox のウィンドウが毎回でてきて, うっとうしい場合は, 一度起動した際に 上のバーを右クリックして「属性」を選択し, 「起動時に最小化する」にチェックをつけておくと 便利 □ vmware-toolbox で時間が同期できない場合 理由は不明だが, vmware-toolbox を起動しても時間が同期されないこと がある. この場合は /etc/vmware-tools/vmware-guestd を root で実行すると時間が同期できる. ◆ boot 時に起動する方法 boot 時に起動するようにするには以下のようにする. 1. /etc/init.d/vmware-guestd にシェルスクリプト作成 /etc/init.d/ 以下に vmware-guestd というシェルスクリプトを 作成する. スクリプトの内容は /etc/vmware-tools/vmware-guestd を起動するものである. 最低限には以下のものを記述すれば良い. #!/bin/sh /etc/vmware-tools/vmware-guestd & なお, init.d 以下に作成する vmware-guestd にちゃんと 実行権限を与えるように. 2. rc*.d 以下にシンボリックリンク作成 /etc/rc2.d 〜 /etc/rc5.d 以下に /etc/init.d/vmware-guestd への シンボリックリンクをはる. 順番は, ntp が S23ntp だったので その後にして, S24vmware-guestd として作成する. 3. 再起動して確認 再起動して自動的に起動しているか確認する. □ キーボードの設定を直す. VMware Tools をインストールした際に作成された XF86Config は 英語キーボードになっているため, これを日本語キーボード設定 に直す. キーボードの設定は /etc/X11/XF86Config の以下の部分である. Section "Keyboard" Protocol "Standard" XkbRules "xfree86" XkbModel "pc101" XkbLayout "us" EndSection ここの設定を以下のように書き換える. Section "Keyboard" Protocol "Standard" XkbRules "xfree86" XkbModel "jp106" XkbLayout "jp" EndSection その後, X-Windows を再起動すると, キーボードの設定が 日本語版になる. □ 2ボタンマウスで3ボタンをエミュレートする. ノートなので2つボタンしかないが, ペーストなどに第3ボタンを 使用したいので, 両ボタンを同時押しすることで第3ボタンを 発動させる. マウスの設定は /etc/X11/XF86Config の以下の部分に記述してある. Section "Pointer" Protocol "IMPS/2" Device "/dev/mouse" EndSection これを以下のように書き換えると 3ボタンをエミュレートできる. Section "Pointer" Protocol "IMPS/2" Device "/dev/mouse" Emulate3Buttons EndSection この後, X-Window を再起動すると, 3ボタンをエミュレートできる ようになっているはず. □ X での画面サイズを変える. vmware-toolbox をインストールした際のデフォルトでは 画面サイズは 1024x768 X-Windows の画面サイズの設定は /etc/X11/XF86Setup の以下の 記述で行う. Section "Screen" Driver "accel" Device "SVGA" Monitor "vmware" Subsection "Display" Modes "1024x768" ← ココです. ViewPort 0 0 EndSubsection EndSection ここの 「Modes」の行の数値を "800x600" とか "640x480" などに変更し, X-Window を再起動すると, ウィンドウのサイズが 変更されて表示される. なお, vmware で設定できるウィンドウサイズは 以下のもの (らしい) "640x480" "800x600" "1024x768" "1152x864" "1152x900" "1280x1024" "1376x1032" "1600x1200" "2364x1773" (僕の PCでは 640x480 〜 1024x768 しかできないけど) ◆ 自動化のスクリプト わざわざ書き換えるのは面倒なので, 自動設定できるスクリプト を指定しておく. ◇ 3種類の XF86Config の用意 Modes の設定が "640x480", "800x600", "1024x768" の それぞれの XF86Config を作成する. ファイル名は, - /etc/X11/XF86Config_small - /etc/X11/XF86Config_middle - /etc/X11/XF86Config_large とする. ◇ 変更用のシェルスクリプトを作成する. 一つのコマンドを作成して引数を渡す方法もあったが, Tabキー 一発で補完して楽にコマンドを起動したかったので, 以下の3つのコマンドを作成した. - Xsmall_vm.pl - Xmiddle_vm.pl - Xlarge_vm.pl 中身は単純に, XF86Config_small (その他2つ) を XF86Config.vm に上書きしているだけ. ※ エラーをちゃんと吐けるようにはしてるけど. ◇ sビットを立てて, 一般ユーザでも /etc/X11/XF86Config を 書き換えられるようにする. まず, 「suidmanager」パッケージをインストールする. そして, 下記のコマンドを使用して, Xsmall_vm.pl に sビットを 立てる. # suidregister ~/bin/Xsmall_vm.pl root root 4755 他の 2つのスクリプトに関しても sビットを立てる. これで, 一般ユーザでも画面サイズの設定を変更する事が出来る. ■ wmaker 設定 work 以下の wmaker.txt を参考にして, 設定を一通り行う. 以下のパッケージをインストールした imagemagick + dpsclient (imagemagick depends on) + libhdf4g (imagemagick depends on) + libmagick4g (imagemagick depends on) xanim …結局つかわなかったなぁ… その他, 便利なツールのインストール ・ asclock ・ wmmon ・ wmnet ・ ■ kinput2 の設定 work/kinput2.txt を参照して, kinput2 の設定を行う. インストールしたパッケージ kinput-canna + kinput-common (kinput2 depends on) うまくいってよかったよかった ■ セキュリティ対策 /etc/inetd.conf を編集して余計なポートを閉じた ■ ネットワークの設定 □ bridged network を使用する場合 ホストOSのネットワークデバイスをゲストOSと共有する 「bridged network」方式でネットワークに接続する方法を 以下に記す. ◆ 使い方 実は, bridged network の場合は設定がほとんどいらない. 実に便利なのだが, 無線LANカードなどでは使用できない という弱点もある. 1. Virtual Machine が停止していることを確認する 2. 「Setting」→「Configration Editor」をクリックする. 3. 「Network adapter」を選択し, 右の「Connect to the following network」にて「Bridged」を選択する. また, その下の「Settings」ボタンを押し, 「Automatic Bridgeing」 タブの「Enable Automatic Bridge」のチェックボックスにチェックが ついていることを確認すること 4. 「Power On」ボタンを押して Virtual Machine を起動する. これで, 実際にはホストOSと同じハードウェアを使用しつつ, ネットワーク的には ホストOSとゲストOSとは別々のマシンとして 通信を行えるようになる. ◆ Virtual Machine の MACアドレスを指定する方法 デフォルトでは, Virtual Machine の MACアドレスは 00:50:56:00:00:00 〜 00:50:56:3F:FF:FF の中から衝突が起こらないように自動で割り当てられる. しかし, 完全に固定とはならないため, 固定のMACアドレス を割り当てたい場合は以下の設定が必要となる. 0. MACアドレス設定する Virtual Machine を停止させる. 1. Virtual Machine の設定ファイルである, .vmx ファイルに 以下の文字列を追加する. ethernet0.address = 00:50:56:XX:YY:ZZ (XXは、00hから3Fhの間の正しい16進数. YY および ZZは, 00hから FFhの間の正しい16進数.) VMwareの仮想マシンは, 任意のMACアドレスをサポート していないため, 必ず上のフォーマットに 適合しなければならない. 注: ハードコードされたアドレスのなかでユニークに なるように, XX:YY:ZZ(XXは, 00hから3Fhの間の 正しい16進数,YY および ZZは、00hから FFhの間の 正しい16進数. )を選んでいる限り, 自動割り当てされた MACアドレスと手動割り当てのMACアドレスとの間で 衝突は, 決して生じない. 2. Virtual Machine を起動してみて, dmesg などで確認する. ◇ 参考資料 VMware Express for Linux http://www.turbolinux.co.jp/support/tech/docs/vmware/host_only_networking.html マニュアル P263 □ NAT 機能を使用する場合 仮想ディスク作成の際に, 「Use network address translation (NAT)」 を選んだ場合は, 以下のようにして Windows2000 側でNATの設定を行う. ◆ 仮想ネットワークデバイスドライバをインストール NAT機能を有効にするには, ホストOSとゲストOSが通信 するための内部LAN用仮想ネットワークカードデバイスドライバが 必要となる. VMware がインストールされた段階で 仮想ネットワークデバイスドライバがインストールできるように なるので, それをインストールする. 1. 「コントロールパネル」→「ハードウェアの追加と削除」 で, 「ハードウェアの追加と削除ウィザード」を起動させる. 2. 「次へ」を選択の後, 「デバイスの追加/トラブルシューティング」 にチェックをつけて「次へ」を選択する. すると, 新しいハードウェアの検出が始まるが, 今回インストールするデバイスは検出されない. 3. 「ハードウェア デバイスの選択」で「新しいデバイスの追加」を 選択して「次へ」をクリック ここで, 新しいハードウェアを検索するか尋ねられるが, 検出されないはずなので, 「いいえ、一覧からハードウェアを選択します」 にチェックをつけ, 「次へ」をクリック 4. 「ハードウェアの種類」で「ネットワークアダプタ」を選択する. そこで, 以下のアダプタを選択して「次へ」をクリックする. 製造元 VMware, Inc. ネットワークアダプタ VMware Virtual Ethernet Adapter (Network Address Translation (NAT) for VMnet8) ※ VMware をインストールしないと, この項目は出てこないので注意 5. 最後にインストールするか確認されるので, 「次へ」をクリックし, インストールする. 6. すると, デバイスドライバがインストールされる. 「コントロールパネル」→ 「ネットワークとダイヤルアップ接続」とすると, 今インストールしたデバイスドライバがあるはずである. ◆ VMware 用ネットワークデバイスドライバ (VMnet8) の設定ファイル VMware 用ネットワークデバイスドライバ (VMnet8) には 「C:\WINNT\system32\vmnetnat.conf」という設定ファイルがある. (※ ちなみに, 仮想ネットワークデバイスの実行ファイルは vmnet.exe) この設定ファイルの以下の部分が, NATを行うIPアドレスの範囲である. ip = 192.168.116.2/24 このように設定されている場合には, ゲストOS の IPアドレスが 192.168.116.2 〜 192.168.116.254 のものに関しては, NATを使用し外部へのアクセスを可能にする. ◆ ネットワークデバイスの設定 「コントロールパネル」→「ネットワークとダイヤルアップ接続」 として, ネットワークデバイスの一覧を表示 ◇ 外部用(実在)ネットワークデバイスの設定 外部用(つまりNATの外側)のデバイス (デフォルトだと, 「ローカルエリア接続」)を右クリックし, 「プロパティ」を選択する. まず, 「全般」タブを選択し, コンポーネント「VMware Bridge Protocol」 にチェックがついていることを確認. (付いていない時はチェックをつけること) 次に, 「共有」タブを選択し, 「この接続でインターネット接続の共有を使用可能にする」 にチェックをつける. ※ 複数の外部用デバイスドライバがある場合は, どのデバイスからのアクセスをルーティングするかを 選択する必要がある. その場合は, 「VMware Virtural Ethernet Adapter (Network Address Translation (NAT) for VMnet8」を 選択する. ◇ 内部用(仮想)ネットワークデバイスの設定 内部用(つまりNATの内側)のデバイス 「VMware Virtural Ethernet Adapter (Network Address Translation (NAT) for VMnet8」 を右クリックし, 「プロパティ」を選択する. 「全般」タブを選択し, コンポーネント「VMware Bridge Protocol」に チェックがついていることを確認する. コンポーネント「インターネット プロトコル (TCP/IP)」 の「プロパティ」をクリックする. 「次のIPアドレスを使う」にチェックをつけ, 以下のように設定する. (他の設定値は空でよい) IPアドレス 192.168.116.1 サブネットマスク 255.255.255.0 この IPアドレスの設定値は vmnetnat.conf に書かれていた ルーティングを許可するアドレスレンジのゲートウェイになるべき 値を入れること. ◆ ゲストOSのネットワーク設定 上記のようにNATの設定を行った場合は, ネットワークの設定を以下のようにして行う必要がある. IPaddress 192.168.116.3 〜 192.168.116.254 のどれか netmask 255.255.255.0 network 192.168.116.0 broadcast 192.168.116.255 gateway 192.168.116.2 ◆ DNSサーバの設定 実は, 192.168.***.2 は NATデバイスとDNSサーバとして動作している. よって, /etc/resolv.conf には 192.168.116.2 と設定しておけば, ゲストOSが参照するDNSサーバは 192.168.116.2 なので ホストOSがどこで接続していても, 関係なくDNSサーバを利用できる. → なぜか, サーバが応答しない自体が発生したため, 自分をDNSサーバとすることに変更した. → これは VMWare のバージョンを 3.0 から 3.1 に上げることで 解消された. ◇ 参照 マニュアル P261, 289 以上で, ゲストOSからホストOSを通って, 外部のネットワークに アクセスすることが出来るようになっているはずである. ◆ Windows2000 の IP & ホスト名対応表 (余談) Linux の /etc/hosts に対応するファイルが Windows2000 にも 存在する. ファイル名は「C:\WINNT\system32\drivers\etc\hosts」である. 書式は /etc/hosts とほとんど変わらない. localhost と 127.0.0.1 との対応表を参考にして ホストとIPアドレスの対応表を書いておけば, DNSに登録されていないホストに関してもホスト名からIPアドレス を呼び出すことが出来る. ■ TrueType フォント (MSゴシック, MS P ゴシック)を使う. 「VMware では TrueType フォントを使えない.」という表記があったため, むりかなぁ… と思ってセッティングを行ったら見事にできた. TrueType フォントを利用する方法は work/fontset.txt のやり方通り にすれば出来た. ※注意!!※ このセッティングにおいて, /etc/X11/XF86Setup を書き換える作業がある. せっかく書き換えても, 上記の Xlarge_vm.pl などのコマンドで 上書きされてしまっては困るので, /etc/X11/XF86Setup_large を始めとする 3つのファイルを TrueType フォント使用仕様に変えておくこと. ・ インストールしたパッケージ xfs-xtt + libxfont-xtt (xfs-xtt depends on) fttools + libft-perl (fttools depends on) + libjcode-perl (fttools depends on) ■ emacs, xemacs で TrueType フォントを使う. これも, work/fontset.txt 通りに行った. ただ, emacs の背景色を黒にしたかったので, 従来の .Xresources の emacs の背景色の部分を書き換えた. ・ 設定(変更)したファイル一覧 ~/.emacs ~/.Xresources ~/.xinitrc ■ 時間合わせのために ntpdate をインストール (2002/04/25) 実際に ntpdate を使う方法は過去のドキュメントを参考のこと ■ 常時時間合わせのために xntp3 のインストール xntp3, ntp, ntp-doc の3パッケージをインストールした. ntp サーバには 133.87.1.18 を指定する. ■ ブラウザ mozilla をインストール インストール方法は work/mozilla.txt を参照のこと ■ netscape をインストール mozilla があまりに重くて使えないので, netscape をインストール 以下, インストールしたパッケージ ・ netscape-ja-resource-475 + netscape-base-4 + netscape-base-475 + xfonts-a12k12 + plugger + libc5 その他, communicator-* などなど (面倒になったので書かなかった) とりあえず, こちらを使用してみて様子を見てみる. ■ tex のインストール 詳しくは platex_unix.txt を参照 ■ プリンタの設定 詳しくは, 林 & 渡部 研のプリンタの使い方のドキュメントを参照のこと ■ ちょっとしたこと □ cpu が 700MHz に? メモリを増設しようと思い, BIOS の設定を少し触ったら, いままで, 1000MHz として認識されていたのに 700MHz に なってしまった. しばらくしたら元に戻ってたけど… 原因は, 電源管理ツールがパフォーマンスを低下させていたため. ■ 発生したエラー □ VMware を起動しようとすると, 「VMware Authorization Service is not running」 というエラーメッセージが返り, VMware を起動できない. 原因 VMware のシステムを管理する「__vmware_user__」の アカウントを無効にしていたため, VMware Authorization Service を起動できなかった. 解決法 「コンパネ」の「ユーザとパスワード」からユーザの 詳細設定を行い, 「__vmware_user__」を有効にした. (デフォルトでは有効になってたんだけど… (^-^;) ) 備考 「VMware Authorization Servise」は「コンパネ」→「管理ツール」→ 「サービス」において, 手動で起動することができる. 今回は起動できなかった際に,「VMware Authorization Service は 次のサービス固有のエラーで終了しました: 6000002 」 という情報が表示されたため, それを元に原因を探った. なお, こういったシステムのエラーログは「コンパネ」→ 「管理ツール」→「イベントビューア」にて記録されている. ■ メモ □ ネットワークカード VMware でエミュレーションされるNICはAMDの「Pcnet32」に固定されている. (Hostに実装されているNICとは関係ない) 「insmod pcnet32」とするとよい. 参考 http://www.debian.or.jp/Lists-Archives/debian-users/200201/msg00222.html □ サウンドカード SoundBlasterPro らしい □ IBM による ThinkPad R30 の RedHat Linux 稼動状況 ・ ビデオチップ - Trident CyberBLADE Ai1 8MB ・ ネットワーク - 10/100Base-T Ethernet (Intel 82562GY) ・ サウンド - Sound Blaster Pro 互換 (Realtek ACL200) ・ キーボードの設定 モデル「Japanese 106-key」、レイアウト「Japanese」 「デッドキーを有効にする」にチェックを入れる. ・ マウスの設定 トラックポイントを使用する場合は 「Generic - 3Button Mouse (PS/S)」を選択 ・ Xの設定 一覧の「Trident」から「Trident Blade3D(Generic)」を選択し, ビデオRAMを 8Mに設定する. ・ モニタの設定 「Unprobed Monitor」で検出された設定を使用する. 水平同期:31.5 〜 48.5 kHz 垂直同期:50 〜 70kHz ・ X設定のカスタマイズ 利用できるサイズ, 及び解像度 800 x 600 -- 8bpp, 16bpp, 24bpp 1024x 768 -- 8bpp, 16bpp □ IBM による ThinkPad R30 の Turbo Linux 稼動状況 ・ ビデオチップ - Trident CyberBLADE Ai1 8MB ・ ネットワーク - 10/100Base-T Ethernet (Intel 82562GY) ・ サウンド - Sound Blaster Pro 互換 (Realtek ACL200) ・ キーボードの設定 「日本語106/109 キーボード」 ・ マウスの設定 トラックポイントを使用する場合は 「PS/2 マウス」「3ボタンマウス」「中ボタンのエミュレーションをオン」 を選択 ・ モニタの設定 「Unprobed Monitor」で検出された設定を使用する. 水平同期:31 〜 65 kHz 垂直同期:59 〜 61kHz ・ X設定のカスタマイズ 利用できるサイズ, 及び解像度 800 x 600 -- 8bpp, 16bpp, 24bpp 1024x 768 -- 8bpp, 16bpp