☆ VMWare Guest OS Samba を使おう ☆ VMWare の Guest OS で Samba を使用するためのメモ書きである. ちなみに仮想内部ネットワーク内での通信を前提としているので, データの暗号化等は全然考慮していない. あしからず. ■ カーネルの再構築 □ カーネルの設定 以下の項目を有効にする. ◆ モジュールが自動的に読み込まれるために <モジュールのサポート, 及び自動的なモジュールの読み込みを有効にする> ● Loadable module support ・ [*] Enable loadable module support ・ [*] Set version information on all module symbols ・ [*] Kernel module loader ◆ SAMBA を使えるようにするために ● File systems ・ Network File Systems -> SMB file system support (to mount Windows shares etc.) 設定終了後に Exit する前に, Save Configuration to an Alternate File を選択してカーネルの設定に関する情報を保存しておく. ファイル名は, ver2.4.18_2002-08-20.config などで良いだろう. これを利用する際には Load an Alternate Configuration File として このファイルを保存しておくと良いだろう. □ カーネルのコンパイル # make dep # make-kpkg clean # make-kpkg --revision=shadow-2002-08-19 kernel_image □ カーネルの設定のバックアップ インストールの前に, コンパイルした deb ファイルと カーネルの設定ファイル(ver*.*.*_2002-**-**.config)を 他のコンピュータに置いておく. □ カーネルのインストール その後, カーネルをインストールし, 再起動する. # dpkg -i /usr/src/kernel-image-2.4.18_shadow-2002-08-19_i386.deb ■ Samba 用パッケージのインストール Samba に使用する以下のパッケージをインストールする. ・ samba ・ samba-common ・ libcupsys2 ・ samba-doc ・ samba-doc-ja □ samba のインストールの際の質問事項 ◆ インストール時に設定するかどうか? と答えて設定をおこなう. ◆ WorkGroup か Domain を入力する. ここらへんの理屈はよくわかっていないので, GFD_Dennou_Club と入力しておく. ◆ パスワードフィールドを暗号化するか? -- Sabma Server -- 平分パスワードを使うにはレジストリ等を書き換える必要があるため と答える. ◆ 注意 -- Samba Server -- ログファイルが /var/log/samba/ 以下にあることを注意される. ◆ Daemon で起動するか, inetd から起動するか? -- Samba Server -- デーモンからの起動を勧められるので, を選択. ◆ smbpasswd ファイルを作るか? 暗号化したパスワードを使うために /etc/samba/smbpasswd を 作成してそちらでユーザ認証を行うようにするか? として smbpasswd を作成. 以上でインストール時の設定は終了である. ■ ユーザアカウントの作成 □ smbpasswd ファイルの整理 /etc/samba/smbpasswd から自分以外のユーザのエントリを削除する. (root や bin や nobody などあるが, それらも全て削除する.) □ smbpasswd の設定 ルートで以下のコマンドを使用し, ユーザのパスワードを設定する. # smbpasswd <ユーザ名> すると, パスワードを聞かれるので入力する. ■ Windows からアクセスしてみる Windows からアクセスしてみる. コンピュータの検索で Samba サーバの ホスト名を指定すると簡単に見付かる. ユーザとパスワードを入力して認証が成立すると以下の部分を見ることが できる. (※ ただしここまでの設定では書き込みはできない.) ・ ユーザのホームディレクトリ以下 ・ 設定されているプリンタ周り ■ Samba サーバのステータスチェックコマンド /etc/samba/smb.conf の記述が正しいかどうか調べるには以下のコマンドを 使用する. # testparm また, クライアントからのリクエスト状況は以下のコマンドで調べることができる. # smbstatus ■ クライアントから Samba サーバのファイルを書き換え可能にする. いままでに行った設定では Samba サーバにアクセスできても 書き込みをすることはできない. 書き込みを可能にするには /etc/samba/smb.conf を書き換える必要がある. smb.conf を以下のように書き換えると良い. [homes] : writable = no この部分を以下のように書き換える. [homes] : writable = yes こうすると, クライアントから Samba サーバのファイルを書き換え可能となる. ■ 作成するファイル, ディレクトリのパーミッションを設定する. 以下のように smb.conf を書き換える. [homes] : create mask = 0700 : directory mask = 0700 この部分を以下のように書き換える. [homes] : create mask = 0644 : directory mask = 0755 ■ Windows 上で使っていた日本語名ファイルを Linux 上で扱えるようにする. Windows 上で作成した日本語名ファイルは, その日本語の文字コードが 自動的に Shift-JIS となる. これに対し, Linux では一般的に 日本語のファイル名の文字コードには EUC が使われる. (…というか実際には日本語自体を使わないものだが…) よって, Windows から Linux 上に Samba を介して移動してきた日本語名ファイル の文字コードを変換する必要がある. そのための設定が以下のものである. [global] に以下の記述を書き加える. ^^^^^^^^^^ [global] : # Japanese Character Code in Filename on Server coding system = euc # client character code setting # Shift-JIS is "932" client code page = 932 ■ Samba の再起動 Samba をデーモンで起動している場合は以下のコマンドで Samba を再起動する. # /etc/init.d/samba restart ■ gnosamba (おまけ) smb.conf を書き換える GUI ツールとして gnosamba がある. これはパッケージ gnosamba をインストールすることで使用が可能になる. smb.conf には全てのパラメータについての表記が無いため, このツールを使って参考にするのは有用かも知れない. ただし, これで書き換えると本来 smb.conf に書いてあったコメントなどが 完全に消されてしまうので注意. ■ wvWare (おまけ2) MS Word を Linux 上で見るためのツールとして wvWare がある. これには Word ファイルを Html ファイルに変換する wvHtml や PS ファイルに変換する wvPS がある. ただし, フォント周りや数式など, かなりの情報は失われてしまう.