4.1 概要

ULPACK は対数座標軸をプロットするためのメソッド(元サブルーチン)パッケージである. したがって, 変換メソッド(元関数)番号としてはitr1〜4(直角直線座標系)の 正規化変換に対してのみ使用できる. それ以外の変換メソッド(元関数)番号を指定しても動作は保証されない.



このパッケージは直交座標軸をプロットするメソッド(元サブルーチン)パッケージ UXPACK/UYPACK/UZPACK (第3章参照)に もとづいて書かれている. またUSPACK (第7章参照)における対数座標軸の作画は, このパッケージを用いておこなわれている.



このパッケージでは, 作画ルーチンで与える引数や 内部変数を変更することによって, いろいろなタイプの対数座標軸を描くことができる. まず, 作画ルーチン(ulxlog/ulylog)で与える引数によって, 1桁の範囲に何個のラベルを描くかが指定できる. また, ulpget/ulpsetが管理する 内部変数を変更することによって座標軸に描くラベルの書式を 変更することができる.



以下の説明であらわれる引数 cside は, 座標軸の構成要素を描く場所を指定するパラメーターで, X軸については 'B', 'T', 'U' が指定できる; Y軸については 'L', 'R', 'U' が指定できる (くわしくは3.2節参照).