10.1 概要

UGPACK は2次元ベクトル場を作画するメソッド(元サブルーチン)パッケージである. 現在のところ, ベクトルの長さのスケーリング等をV座標系でおこない, ベクトルをV座標系で描いているため, 直角直線座標系 (変換メソッド(元関数)番号itr=1〜4)にしか対応していない.



このパッケージにおいて, ベクトルは GRPH1 のアローサブプリミティブを もちいて描かれる. なおこのパッケージでは, ベクトル場を描くだけで座標軸などの外枠は 描かない.



UGPACKにおいて ユーザーが使用するメソッド(元サブルーチン)としては以下のようなものがある.



格子点座標に関する情報はUWPACK (第11節参照)が管理している.



2次元格子点上で与えられたベクトルデータをとにかく描きたい (quick look)というときには, 単にugvectを呼ぶだけでよい. このときは, 現在設定されているウインドウいっぱいに 等間隔の格子点を設定し, ベクトルの長さも自動的スケーリングされる.



もしも格子点が不等間隔の場合は, ugvectを呼ぶ前にuwsgxa (X方向)/ uwsgya (Y方向)を呼んで 格子点の座標値をあらかじめ指定すればよい. あるいはウインドウのある一部分に等間隔の格子点を設定したい場合は, uwsgxb (X方向)/ uwsgyb (Y方向)をもちい 最小値と最大値を指定して格子点を設定すればよい.



また内部変数(以下, 特に断らないかぎり単に「内部変数」というのは ugpget/ugpsetの管理する内部変数のことを指す)を設定してやることによって ベクトルのスケーリングファクターを変えたり, ユニットベクトルを描いたりすることができる.