7.2.2 スケーリング・ルーチン

スケーリング・ルーチンは与えられたデータから適当な正規化変換の パラメタを求めるもので, grswnd, grsvpt の代わりをするルーチンである. 変換メソッド(元関数)の確定は行わないので, grstrf によりメソッド(元関数)の確定をする 必要がある.

正規化変換のパラメタを決めるためには, これから描こうとする折れ線などのデータ範囲を知らなければならない. usspnt はそのデータを指定するもので, uspfit を呼ぶ前に何回でも呼ぶことができる. 例えば複数の折れ線を描くためには, それらのデータをすべて与えなければならない. uspfit はこれらのデータの最大最小値を切りの良い数値に丸めて ウインドウを決定する. なお, grswnd/sgswnd または sgpget/sgpsetなどにより, ウインドウをユーザーが陽に指定した場合は, これらの値が優先される.

ビューポートは, USPACK が描く座標軸関係の文字がすべて描けるように, 最大作画領域から文字の大きさ (uzpget/uzpsetの管理する内部変数'RSIZEL1') に比例した幅の マージンをとった大きさに設定される. したがって, uzfact 等によりラベルの文字の大きさを変えたり, sgpget/sgpsetの管理する内部変数 'LFULL'.true. にしたりすると, グラフの大きさも変る. また, ビューポートもgrsvpt/sgsvpt または sgpset, sgpstxにより 陽に指定されている場合は, これらの値が優先される.