gtool4/Fortran 90 リファレンスマニュアル

変数名

2001年10月01日 豊田英司


概要

gtool4 ではデータはすべて変数または変数の属性として扱われます。変数や属性は変数 URL あるいは属性 URL と呼ばれる文字列で識別されます。ここではその形式と意味について説明します。

変数全体 URL

変数全体 URL は一般の URL です。URL が「?」または「@」を含む場合、それ以前がファイル名、 以後が変数名と解釈されます。

属性 URL

属性 URL は変数 URL に「:属性名」の形式の文字列を続けたものです。

コンマ記法

変数URL にコンマ「,」で始まるある種の文字列を続けると、入出力範囲の限定などの操作ができます。

一点切り出し

ある軸について1点だけを取り出したい場合、「,次元名=位置」のような形式の文字列を続けることで指定できます。

範囲限定

ある軸について連続した範囲を切り出したい場合、「,次元名=基点位置:終点位置」のように指定します。

次元隠蔽

一点切り出しを行ったあと、当該次元への依存性を隠蔽してしまいたい場合は「,IGN:次元名=位置」という記法を用います。

制約

名前の規則

属性名、変数名、次元名は以下の制約に従います。

属性についてはこのほか、上記規則に従う名前の先頭に '+' を付加したものも正しい属性名とします。

この規則は netCDF の名前の規則に由来していますが、ハイフンマイナス '-' が利用できないことが異なっています。

定数の規則