放射MTGメモ(2016/05/02)

参加者

  • 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋芳幸, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
    • CO2 15 ミクロン帯での鉛直1層ごとの光学的厚さ確認.
      • これまでの計算では, 地表面から大気上端 (地表圧力 × 10^-6) までを 300 層に分割 (log (圧力) 一定).
      • 15 ミクロン帯の中心付近 (667.67cm-1) では, 地表付近で1層あたりの光学厚さは 1000 を超える.
      • 1200 層に区切った場合と比較して, 1層あたり光学的厚さが最大 0.15 程度ずれる.
      • 圏界面付近の加熱率はほぼ一致.
    • line-by-line 等温成層圏放射伝達モデルによる H2O + CO2 + N2 大気の圏界面温度推定
      • モデル
        • H2O (対流圏飽和, 成層圏混合比一定), CO2 (355ppmv), N2 (1bar).
        • 地表面温度 288K.
        • 吸収断面積の温度依存性無視 (120K 等温成層圏の場合の吸収断面積を用いて放射伝達計算).
      • 結果
        • 180 - 200K の間に圏界面が推定される.
        • Kasting et al. (2015) で報告されている圏界面温度 (190K 程度) に近い.
        • H2O のみの場合に比べ, CO2 を含むと圏界面温度は上昇する.
      • 議論, コメントなど
        • CO2 は光学的に厚い波数帯では成層圏で光学的厚さが 1 になる.
        • 光学的に厚い波数帯が成層圏の温度を決めるとすれば, もっと温度が低くなってもよいはず. なぜ温度が高くなるのか?
        • 惑星放射による冷却率が加熱から冷却に変わる前後の放射バランスを確認してみる.
  • mtg 資料

木星大気の計算 (高橋康)

  • 投稿論文
    • コンパイル問題は解決
    • 5 枚に収まっている.
    • 今週中に共著者に回覧予定.
  • 博士論文
    • 筋書きの確認
      • イントロ
        • 放射冷却率が重要だという観点を述べる.
    • 英語で書くのか, 日本語で書くのか.
      • 英語で書くつもりでいた.
        • 多くの方に読んでもらいたい.
      • 日本語で各方針に決めた.
        • 英語では時間がかかる.
        • 本文日本語で, 英語の letter を付ければよいのではないか.
      • 発表資料は英語で.
        • 外国人教員がいるので, なんとなく発表資料は英語でお願いしている.
  • mtg 資料

次回の日程

  • 5/12 (木) 9:00-