放射MTGメモ(2016/04/14)

参加者

  • 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
    • CO2 を加えた場合の圏界面温度の推定
      • 上空まで断熱温度プロファイルを持つ場合の鉛直加熱率分布を計算.
        • i) H2O のみ, ii) H2O + CO2 355ppmv
        • 地表面温度 288K. 上空まで断熱プロファイル.
        • ただし, H2O の状態方程式が 50K までしか使えないものを使っているので, 51K 以下になる上空は 51K 等温
    • 結果
      • CO2 を加えた場合, 惑星放射のみで165K より上空では放射加熱になっている.
    • 議論, コメントなど
      • Kasting+2015 の結果も圏界面温度は, 190K 程度であり(地表面温度 290K), 165K で放射加熱率の符号が変化するのはそんなに違わないのではないか?
      • CO2 は光学的に厚い波数帯もあるので, 等温モデルがやはりよくないのではないか.
      • 光学的に厚い波数と薄い波数のある2バンドモデルで, 放射平衡温度がどうなるだろうか.
      • 圏界面温度求めるためには, やはり放射対流平衡計算が必要. 光学厚さの計算が大変なので, 温度依存性を無視して放射対流平衡計算をしたらどうか.
    • To Do
      • 吸収断面積の温度依存性を無視して, 放射対流平衡計算を実行する.
      • 吸収断面積の温度依存性を無視して, 等温成層圏モデルの加熱率プロファイルも計算する (幾つかの成層圏温度で)
      • 2 bands モデルで放射平衡温度プロファイルを考察する.
  • mtg 資料

木星大気の計算 (高橋康)

  • 投稿論文
    • 状況
      • 倉本チェック中
    • 投稿先の変更の検討
      • ApJL -> NMRAS
        • 文字数制限はどうか.
    • 熱放射の relative intensity
      • 観測値とモデル計算で放射量にずれがある.
      • "総量でずれていない" という主張はおかしい.
      • 光分解の近似が不十分なため NH3, PH3 の量が過小評価されてしまっている事が原因と思われる.
  • 博士論文
    • メインテーマ
      • 1. 全球平均鉛直大気構造の考察
      • 2. 放射冷却構造の数値実験
        • 2つ目は, 1つ目の一部の方がよい?
    • 数値実験の基準モデルをどう設定するか
      • 重元素量をどうするか.
    • 大気透過光モデル
      • 先行研究調査
      • 屈折率の影響導入
  • mtg 資料

次回の日程

  • 4/21 (木) 9:00-