dcmodel ミーティング記録(2019/11/18)

参加者

  • 神戸大
    • 林, 高橋, 樫村
  • 松江高専
    • 杉山
  • 九大
    • 中島
  • 慶應
    • 藤澤
  • 大淵
  • 宇宙研
    • 村上
  • 京大
    • 石岡, 佐々木, 竹広

3次元スペクトル法ドライ力学コアと QBO 計算 (石岡)

  • 静水圧近似, 鉛直ルジャンドル多項式展開
    • ベンチマークテスト by 藤田をやったところ
    • 比熱は今のところ定数だけど, 変えられるだろう.
    • 鉛直シグマ座標
    • OpenMP による並列化
  • YJ2013, YJ2015 の結果レビュー
    • スキームによって QBO の周期が変わる
    • FV では波が弱い
  • QBO 実験(YJ2013, YJ2015 のフォローアップ)
    • HS1994 を拡張 + 上層スポンジ層 & 東西風のみにレイリー摩擦
    • T63, 鉛直 128 格子, 切断 85 次, 最上層 \sigma = 8.76e-5
    • 時間積分セミインプリシット (Durran and Bollosey 2012), 重力波が陰的
  • 結果
    • 1 万日でも成層圏赤道風速は逆転しない. 西風(赤道加速)
    • YJ2015 の FV の場合と似ている
    • パワースペクトル解析だと波強度が YJ2015(FV) よりもさらに弱い
  • 考察
    • この設定で QBO が生じるのが正解? 生じないのが正解?
    • 必ずしも YJ2015(FV) のように生じないのが不正解とは限らない.
    • 鉛直解像度や離散化の影響が大きい?
    • YJ2015(FV) や本研究のほうが誤差小さいので正解かも?
    • 注意 : YJ2015(FV) は水平だけ FV, 鉛直は凝った鉛直離散化をしている.
  • 考察(続き)
    • 回転浅水系モデルで差分モデルとスペクトルモデルで比較
    • バランス渦を初期値として時間は天
    • 差分モデルで重力波がたくさん励起される
    • 差分誤差が波動を励起する可能性があるかも

spmodel ライブラリ spml2 の開発現状 (佐々木)

  • ISPACK ver.2 までを ver.0.9 としてリリース予定
  • spml2
    • ISPACK ver.3 のみに依存し, くるんだものを提供
    • configure の簡素化
    • ドキュメント生成を doxygen に
      • 多言語化はしんどい. 1 言語をコメントで入れて文書作成時に翻訳(手作業?)
    • 後方互換
  • 現状
    • 1 次元フーリエ, チェビシェフ
    • 2 次元水路領域
    • 2 次元球面
  • 作業中
    • 球面多層, 球殻, 鉛直方向も並列化(ua_*_module, ut_*_module)
  • configure の簡素化
    • fortran に対応した m4 マクロを作成
      • gtool5 に追加
      • CRAY などの module システムに対応, フラグ指定が不要な場合
    • --with-gt5config の追加
  • Doxygen 出力のサンプル

開発中の放射計算コードの紹介 (高橋)

  • line by line と相関 k 分布
  • 手順は教科書に乗っているスタンダードな方法を踏襲
  • 気体吸収は光学特性データあればできるだろう
  • 粒子の吸収・散乱はまだこれからと思っている
  • 電脳の公開領域においてあるけどまだリンクとか張ってはいない

次回日程

  • 2019/03 末, 電脳ミーティング 3/26-28