dcmodel ミーティング記録(2012/07/31)

参加者

  • 北大
    • 石渡, 小高, 杉山, 山下, 荻原
  • 神戸大
    • 林, 高橋(芳), 納多, 黒田, 河合, 関, 船橋
  • 宇宙研
    • 山本
  • 京大
    • 榎本, 石岡, 竹広, 佐々木
  • 福大
    • 乙部

deepconv 現状報告

  • 物理過程の導入 : 地表面フラックスのルーチンを dcpam から移植を試みた.
  • インターフェースが dcpam と違っていた. dcpam は Flux を返す. deepconv では tendency (divergence) を返すようになっていた. そこでモジュール丸ごとでなく計算の部分部分を切り出した.
  • まるごと地表面フラックスモジュール共通にしておくことを目標に.
  • フラックスを返してまとめて tendency をとるほうが スッキリしていてよろしいのではないか.
  • 乱流拡散係数計算のバグフィックス.

移流計算スキームについて(山本)

  • dcpam の中味をチェック. 高橋さんスキームをながめた.
  • テスト環境の構築が先決. どのテストケースが良いか? 理想的風速場を与えた計算が第 1 段階として好ましい.
  • 3 次元移流計算に関する文献調査
  • Jablonowski et al. (2008)
    • トレーサ移流, 水平方向剛体回転, 鉛直流時間変化する流れ 4 日一周後のトレーサ分布を見る. テスト計算の提案.
  • Eluszkiewicz et al. (2000)

    対流圏起源の空気塊が成層圏へ達するまでの時間を調べるもの. 中央差分, 有限体積, セミラグランジアンスキームでの違い. 現実の観測データと結果を比較. セミラグランジアンスキームだと実際よりたくさん移流するように見える.

  • Zubov et al. (1999)
    • 水平セミラグランジアン, 鉛直パーサースキーム (モーメントの保存を 意識したもの?)
    • 両方セミラグだとエラーが大きい, 両方パーサーだと計算が重い.
    • ハイブリッドがよろしいのではという提案.
    • テストケースがどのようなものかを把握する必要あり.
  • Gregory and West (2002)
    • まだよく読んでいない.

dcpam 火星ダスト巻き上げ計算について (石渡, 荻原)

  • ダストの巻き上げのスキーム(Kahre et al. 2006) の一番表現が簡単なもの)を dcpam 組み込むに組み込むべく数理表現, 離散表現をまとめている.
  • ダスト計算を行っている計算で用いられている新しめの定式化.
  • Kahre et al (2006) のなかでも 2x2 種類ぐらいスキームがある.
  • ダストの地表面フラックス計算のためのサブルーチンを作成中. サブルーチンチェックのためのプログラムを平行して作成.
  • スキーム組み込み計画・行程表のリストアップが必要. 高橋さん作成のスキームとの比較をしつつ, ダストデビル巻き上げスキームを視野にいれて.
  • 各種スキームの解読は石渡さんがやる? 荻原さん自身がやる?
  • テスト計算については検討中.
    • ひとつの方法は dcpam の出力結果を用いて巻き上げの診断を行うこと (Newman et al. 2002).
    • もうひとつのレファレンスは AFES の巻き上げ計算. AFES に入っているルーチンを dcpam へ移植する必要がある.

その他

  • ASCII でもらったワンガラデータを netcdf 化した(高橋)

次回ミーティング日程

  • 2012 年 8 月 28 日(火) 10:00 より.