dcmodel ミーティング記録(2012/06/19)

参加者

  • 北大
    • 石渡, 小高, 杉山, 山下, 川畑, 荻原
  • 神戸大
    • 高橋(芳), 西澤, 納多, 高橋(由), 関, 船橋, 竹広
  • 宇宙研
    • 山本
  • 京大
    • 佐々木
  • 九大
    • 中島
  • 福大
    • 乙部

gtool/spmodel 状況報告 (佐々木/竹広)

  • libtool で configure する際に lapack 等ライブラリの指定が 複数指定できない問題
  • configure/Make で ruby を使って依存関係やソースファイルを自動生成している.
    • ビルドする際に ruby に依存する環境を仮定していいのか.
    • パッケージを作るときにあらかじめ作っておく作戦もある.
    • 環境依存の部分までソース生成しているのが問題.
    • ソースの自動生成を外すことができないので ruby 環境をこのまま利用することにする.
  • SCALE で使うために gtool のサブセットをさっさと作ってみたい(西澤) 現在の gtool ソースを解析するよりも効率的かも.
  • 球殻関連モジュールの省メモリー化で大規模計算をできるようにしている.

deepconv 活動報告/火星計算 (小高)

  • 目標 : dcpam の放射/地表面コードをいれた 3 次元火星対流の日変化をみたい.
  • 第 1 段階
    • 地面温度固定, 放射は一様冷却の 2 次元乾燥対流計算を凖圧縮系のモデルで計算.
    • Odaka et al. (1998) の再計算. 非弾性系での過去の計算の再現.
    • 過去の計算は格子間隔 100m, 水平・鉛直領域 50km x 10 km. 現在の計算は格子間隔と水平領域を変化させて傾向を見ている.
    • 格子間隔 200m, 水平領域 20, 40, 80km.
    • 現在格子間隔 100m, 水平領域 50km の計算をしている. 計算時間 10 日までを目標(過去の計算は 12h).
    • 過去の計算ほぼ再現できている? 平衡状態までに達する時間が過去計算と違っているかも(2 日ぐらい). deepconv 作業ミーティングで要確認.
  • 次の段階
    • 並列化のテストをする.
    • 物理過程の実装をする.
  • 格子点間隔を等間隔(特に鉛直方向)のままで進めるのか? 優先順位高い.

dcpam 活動報告/火星計算 (石渡)

  • 目標 : 火星のダスト過程の実装.
    • 巻き上げ, 輸送, 沈降.
    • 輸送過程は山本(宇宙研)の開発している移流スキーム.
    • 巻き上げ, 沈降過程を石渡・荻原で取り組む.
  • 現状 : らくらく dcpam の設定で計算
    • T21L32, T42L32 の解像度.
    • ダストなしの場合のレファレンス作り.
    • 計算練習.
    • 火星のダスト計算の論文のレビューを荻原が行っている (Kahre et al., 2006; Newman et al., 2002).
  • 展望
    • 論文のレビューが足りない. もっと別のパラメタリゼーションの調査が必要.
    • 平行して 7 月から dcpam にダストの巻き上げ過程を実装するための検討・作業を開始する. おそらく Kahre et al. (2006) のパラメタリゼーションを用いるだろう.
  • 火星 SCALE-LES にもダストをいれることを検討したいので情報共有できると嬉しい(西澤)

火星 SCALE-LES 計算報告 (西澤)

  • 前回からの更新 : 水平領域 20 km から 40 km に拡げた計算をやってみた.
    • やはり水平波数 2 が見える.
    • だけど水平構造がカドカドからまるくなったので, 水平境界を感じにくくなったかも?
    • 次は水平領域 80 km をやってみる.
  • 2 日計算を 3 日に延長計算
    • 2 日目と比較してより水平低波数へエネルギーがたまっていく.
    • もっと長く計算してみる.

次回ミーティング日程

  • 2012 年 7 月 10 日(火) 10:00 より.