2018/03/22 電脳倶楽部ミーティング 議事録

履歴

  • 2018/03/22 村橋 究理基

バイナリ整備(乙部)

  • Ubuntu
    • LTS 版だけ作成.
    • 18.04 についてリポジトリは作成済み.
  • Windows
    • IntelFortran 版, MinGW 版がある.
    • Windows Subsystem for Linuxが登場.
      • Windows 上で Ubuntu 互換レイヤーが動くため, Windows 版を真剣にメンテナンスする意義が薄れつつある.
        • Ubuntu 版電脳パッケージを apt で導入できて便利.
        • Debian, OpenSUSE などバリエーションがある.
      • 満足に触るには X サーバが別に必要.
        • 無料なソフトウェアの中では mobaXterm がおすすめ.
    • Windows 上での利用に関して情報をまとめておいた Web ページが欲しい.

DCL(乙部)

  • ver 7.3 リリース
    • 流線描画ルーチンを取り込んだ.
      • Fortran90 では動作.
      • グリッド数^4 のワークスペースが必要.
        • ダイナミックアロケーションしている.
          • 故にFORTRAN77 (f2c) では動作しない.
      • 現時点ではソースは含むが, オプション指定がないとビルドせず.
    • Socket ドライバを作成.
      • gtk などを外して socket だけでビルド可能.
        • --with-socket オプションをつけてビルド.
      • gtk などが含まれていない環境でもインストール, 利用可能.
        • ssh 越しで描画可能.
    • デフォルトの描画関係ドライバを gtk3 + Cairo に設定.
      • まだ最適化が十分でないかもしれない.
  • 今後の予定
    • gtk3 対応 (ほぼ対応完了)
    • OpenGL (初期テストはほぼ完了)
    • 画面の拡縮表示.
      • マウスで描画サイズを変更できるようにしたい.
    • 英語版のマニュアルが古いので新しくしたい.
    • マニュアルの形式がもっと色々あってもよいのでは.
      • HTML マニュアルはブラウザ上で見やすい
      • PDF マニュアルは印刷してみやすい
      • 今時 epub も欲しい.
      • HTML -> 結合して pandoc で使用してはどうかと考えている.
    • TeX マニュアルを作成するのに DennouStyle6 のスタイルファイルを使う必要はないかもしれない.
      • Dennou-sty6 を使うのはヘッダとフッタを用意して, 誰がいつ書いたかを記録できるフォーマットが欲しかったため, また数式のマクロの統一化をしたかった.
      • これらの機能がほかの .sty 等で実現できるならば, 別に dennou-sty にこだわる必要はないと思う.
    • 3D (VR) 対応
      • OculusRift を用意した.

dennou ruby (堀之内, 佐々木)

  • GPhys
    • 1.5.5 にバージョンアップ.
    • 機能追加などのリクエスト受付中.
  • NArray のメンテナンス, 開発状況
    • Ruby/numo <URL:https://ruby-numo.github.io> が動くようにした方がよいかもしれない.
    • 旧 NArray から ruby-numo へ乗り換えるにあたっての問題点
      • 次元の順番がひっくり返ってしまう (転置される ).
        • GPhys 2.x リリースで互換性を捨てて, 次元が変わることを許容する方法も獲りうる.
      • 名前空間衝突の問題がある.
        • numo-GPhys, GPhys2 などの名称を検討?

Debian パッケージ(佐々木)

  • DCL
    • dc-f77 が buster(testing) と sid(unstable) で導入可能.
    • DCL への要望事項
      • リリースの tar.gz にゴミが入っていて欲しくない.
      • permission を正しく設定してほしい.
      • drop gtk2, migrate gtk3
      • configure を生成できるようなソースを作ってほしい.
        • auto conf, auto reconf ができるようになるべき.
  • その他のパッケージ
  • その他
    • 現在のパッケージは継続更新予定.
    • 一旦停止中?
      • C 版 DCL, Ruby 関連の Numo 対応状況が?
      • ispack : ver.3 待ち
      • gtool5 : リリース待ち
      • Package freeze : 10 月?
        • 8 月あたりまでに Debian unstable に.

Macports (樫村)

  • 特に何もしていない.
    • DCL ver.7.x への対応ができていない.
  • 最近は Homebrew の方が流行っているので, どうしようか迷っている.

FreeBSD ports/packages (村上)

  • 更新していない.
    • make install をするときにパスが固定されてしまうので, 実際に利用するときにライブラリを見つけることができない問題が生じてしまうため.
    • cdcl 以外は gem を使えば入れられるので, 取り組む理由が薄くなった.
    • パスの文字列が長すぎて, コンパイルが通らなくなっている.
    • コンパイルしてもユーザがあんまりいないかも...?

rpm (西澤)

  • 更新していない.
    • rubygem から rpm を生成する仕組みがある.
    • Vine, CentOS, Fedora の環境が手元にないので, 作業しにくい.
  • 現在更新をストップしている旨を Web に掲載しておいてもよいかもしれない.

dcmodel

gtool(佐々木)

  • Doxygen でドキュメントの Web ページを作成.
  • configure がないので, 自分で正しく書く必要がある.
    • nf-config を利用できるようにしたので設定が簡単にできる.
  • github を使っていこう!
  • 世の中に広めるためには github を利用した公開が効果的だと思われる.
    • 広めるために github を使うことに反対はないだろう.
    • github と dennou サーバ上でリポジトリが 2 つ存在することが問題になりうるかもしれない.
      • pull request を受け付ける手間が増えることが負担になりうるかもしれない.
        • そもそもそんなに頻繁に pull request がくるような気がしないし, 来たら来たで「人気なんだな」と思えばよいのでは.

spmodel(佐々木)

  • spml ver.1 をリリース予定.
    • ispack3 のみに依存する
      • ispack1 との互換性を保証しない予定.
        • ispack1 と互換性を持つものは, spml ver.0.999... で対応予定.
  • 最新版 (開発版) を利用するためには github リポジトリから git clone する.

ispack(石岡)

  • ispack1, 2, 3 はそれぞれ別のものとしてリリースする予定.
  • 波数が 2 のべき数に限らず, 2, 3, 5 で素因数分解できる波数でも使用できるように改良予定.
  • FFT 部分を fxpack として完成させ, 新しいルジャンドル関数変換ライブラリ (lxpaxk(仮)) および, fxpack と lxpack を組み合わせて球面調和関数ライブラリ (sxpack(仮)) を淳次開発予定.

deepconv(杉山)

  • 開発は昨年より停止中.
  • 今後の展望
    • ソースコードを github に掲載予定.

DCPAM(高橋(芳))

  • この一年は何もしていない.
  • ispack2 には対応しなければいけない気分になっている.
  • 将来的には色んな惑星を想定した計算が可能な放射伝達モデルの取り込みを計画.

ウェブページ整理

  • 電脳 Ruby のページのリニューアルを検討. (堀之内)
    • 電脳倶楽部の製品群のページデザインを参考に修正. (納多)

小ネタ

Web 地図ライブラリを用いた数値データの可視化手法 (松村 (松江高専))