= 海洋モデルミーティングログ(2015/07/27) == 参加者(敬称略) * 林, 中島, 竹広, 高橋, 石渡, 河合 == 進捗状況の報告(河合) === 海洋・海氷モデルの結合のテスト計算 * 目的 * 海洋海氷結合モデルにおいて, 海氷の初期形成や海氷-海水間のフラックス交換が問題なく行える かを検証する * 数値実験の設定 * 系の設定 * 軸対称, 地形なし(水深 5.2 km) * 惑星パラメータは現在地球の値 * 海面境界条件(入射短波放射フラックス, 入射長波放射フラックス, 潜熱フラックス, 顕熱フラックス)の与え方 * DCPAM による SST 固定(Hosaka et al., 1998 で使われた分布を用いた)の水惑星実験を行い, この結果から地表面フラックスの分布を求め, 本実験の海面境界条件として用いる. * アルベド * 海洋: 0.1, 氷: 0.65, 雪: 0.8 * 結果 * 極域の海水温が氷点まで下がると海氷の形成が始まり, 海氷の初期成長が確認された * 厚さ 3-5 m * 海氷が形成され始めてから 15 年間ほど積分を続けたが, 30 cm/year ぐらいで増加し続けている. * 海氷が張り始めると海面フラックスが大きく変化すると思われるが, 初期に与えたフラックスをそのまま 与え続けているためであろう. * 海洋海氷モデルに関して後回しにしたこと * 海氷の厚さの拡散の導入 * 海氷の力学を第一次近似で表現したことになる. * rigid lid 近似の排除と自由表面(線形)の導入(Marshall et al., 1997) === 大気・海洋海氷モデルの結合 * 大気モデル(DCPAM) と海洋海氷モデルを Jcup を用いて結合した. * 大気・海洋モデルの格子間の補間コードの実装 * 異なる構造格子間(例: T42 latlon <-> T21 latlon, 軸対称 Pl42 latlon <-> T21 latlon)で, フラックス交換を行う際に必要な補間処理を実装した. * 双線形補間(エネルギー保存は保証されない) * エネルギー保存を満たす補間法については調査中 * カップラーによって, 相手モデルのプロセスにフラックス等の情報が(プログラム的に)問題なく 渡されているところまでは確認できた. * TODO * 補間に伴うフラックスの全球積分値のずれを確認する. * エネルギー保存を満たす補間法の調査と実装 * 相手モデルに送信したフラックスを実際に各モデルの時間発展に反映させる. * 大気海洋海氷結合モデルによる水惑星実験を実施する中で, 結合モデルのデバックを行う. === 対流調節スキームの調査と導入 * TODO *「遅い」対流調節の計算結果とそれと等価な拡散方程式の数値解の比較をノートに追加する. * 対流調節前後で, 温位, 塩分の鉛直コラム内での保存性を確認 === 中規模渦パラメタリゼーション(Redi スキーム, GM スキーム) * TODO * GM スキームの解釈図を, 簡単な関形数を考えて描いてみる. === 全体的な TODO * 大気海洋氷結合モデルによる水惑星実験の最近の研究の調査 == 次回予定日 - 9/09(水) 16:00 から