= 海洋モデルミーティングログ(2014/04/23) == 参加者(敬称略) * 林, 中島, 竹広, 高橋, 石渡, 河合 == 進捗状況の報告(河合) === 海洋の地学的データ * データを積み替えた NetCDF を電脳サーバーに置いた. === 軸対称風成循環の数値計算 * 線形解を解析的に求めて, 数値解と比較 * 赤道以外: 内部領域の解(半地衡流) + エクマン解 * Pedlosky を参考に定式化をした. * 赤道近く: 赤道湧昇の定式化を参考 * 参考となる論文を調査し, 勉強中. * 短い時間ステップにおいて鉛直方向に振動が発生する問題 * 鉛直移流項において, 鉛直微分を作用させるデータを wt から xyt すると, 発生しなくなった. * 追加の数値実験 * 目的: 赤道の循環が極めて狭く強いために, 2 グリッド・ノイズが発生する問題の検証 * 原因は解像度不足なのか. 水平粘性によってノイズは抑制できるか? * 実験シリーズ * 解像度を変化させる * 水平解像度: Kh800Pr1T{42,85,170}L60 * 鉛直解像度: Kh800Pr1T85L{40,60,80} * 水平粘性の効果を変化させる. * 水平渦粘性係数(渦拡散係数は固定)を大きくする: Kh800Pr10T{42,85,170}L60 * 4 次の超粘性有: Kh800HAhT{42,85,170}L60 * 結果 * 水平解像度依存性 * 赤道近傍以外の循環 * 低解像度でも十分に表現されていおり, 解像度を増加させてもほとんど変化しない. * 赤道近傍の循環 * 解像度の増加とともに, 循環は狭く強くなる. T170 でもまだ収束しない. * T170では水平方向に激しいノイズが発生し, 全域の循環場を乱す. * 鉛直解像度依存性 * L40 では, 中高緯度の東西流を過大に表現し, また子午面循環にノイズが残る. * L60 程度で鉛直方向の構造は収束してくる. * 水平粘性依存性 * 水平粘性を強めると, 赤道近傍の東西流や湧昇流が弱まる. * 水平幅はそれほど変わらない? * 水平渦粘性を強めた場合には, 超粘性と相対的に中高緯度の東西流がやや弱まってしまう. * T170 における激しいノイズは, 水平粘性を強めれば抑制できる(Pr10, HAh). * TODO * 追加の数値実験 * 解像度依存性 * 鉛直格子点数の変化をもっと大きくする. * 解像度による結果の違いがより分かるように図を工夫する. * 赤道域の循環構造が収束するまで, 水平解像度を高くしてみる. * 赤道域の循環についてより考察を深める * Gill(1970) 等を参考にして, 東西一様の場合の赤道域の循環を定式化してみる. * 数値計算の結果を解析して, 力学バランスや子午面循環の質量輸送量を確認し, 解析的に得られる事実と比較する. * 角運動量, 運動量の収支解析 * 考察にエクマン・パンピングによるスピンアップ時間を追加 == その他の TODO * 学振の申請書を作成 * 海水の熱力学変数関連のグラフ * 適用可能なパラメータ範囲外と思われる, 系外惑星的設定での EOS 振る舞いを調べるべく, グラフの描画範囲を広げてみる * 順圧ロスビー波, 内部重力波のテスト計算に関して * 傾圧ロスビー波はどうか? * 内部重力波 * 水平伝播するようなケース * 鉛直波数をもう少し増したケース * 水惑星実験関連の論文の調査 * (全球)海洋大循環計算のための非構造格子モデルの動向の調査 == 次回予定日 - 05/28(水) 13:30 から