An additional subroutine for DCL: UETONB

Last modified: 2010-02-22 13:44:35 JST

DCL には, モザイク描画 (GrADS でいうところの set gxout grfill の描画) をする UETONC というサブルーチンがあります. マニュアルには載っていないので(作らないといけないですね), 知る人ぞ知る機能ですが.

この UETONC は, 内部で UETONF を使って色塗りをしているため, ベタ塗りしか指定できないのが不満でした. そこで, ドットや網掛けのモザイク描画もできるように, UETONE の色塗りを使った UETONB というサブルーチンを作りました. (UETONE と UETONF の違いは, DCLオンラインマニュアルをご参照ください: UETONE / UETONF)

dcl-5.3.3 に対するパッチ: dcl-5.3.3-uetonb.patch
dcl-5.3.3-C に対するパッチ: dcl-5.3.3-C-uetonb.patch

使い方は以下のとおりです. (DCL でも DCL-C でも, 使い方は同じです. dcl-5.3.3 を dcl-5.3.3-C と読み替えてください)

  1. 上記パッチを取得

  2. DCLのソースアーカイブを同じディレクトリに置き, 展開
    % tar zxvf dcl-5.5.3.tar.gz
     
  3. パッチを適用
    % cd dcl-5.5.3
    % patch -p1 < ../dcl-5.3.3-uetonb.patch
     
  4. あとは普通に,
    % ./configure
    % make
    # make install
     

dcl-C の場合は, ふつうは RubyDCL や GPhys を通して使うと思いますので, それらに対するパッチも用意してあります:

ruby-dcl-1.6.0 に対するパッチ: ruby-dcl-1.6.0-uetonb.patch
gphys-1.0.0 に対するパッチ: gphys-1.0.0-uetonb.patch

使い方は同様に, パッチをあててから ruby extconf.rb; make; make install (gphys はさらに ruby install.rb) です.


ギャラリー

UETONE のサンプル: u2d7a.f UETONB のサンプル: u2d7b.f

同じプログラムで, "UETONE" を "UETONB" に変えただけの違いです.