放射MTGメモ(2016/01/25)

参加者

  • 倉本圭, 石渡雅樹, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
    • 等温成層圏で検討することの妥当性
      • 地表面温度 360K, 背景大気 1bar, 圏界面 200K の場合について, 成層圏の温度を変えてフラックを計算.
        • 成層圏の温度勾配: 圧力 1桁に対して -60, -40, -20, 0, 20, 40, 60 K
        • 成層圏の光学厚さは, 200K 等温成層圏の場合と同じ.
      • 加熱冷却率プロファイルから, 成層圏の温度勾配は, 圧力一桁に対して 50 K 程度.
      • 下向きフラックスは ±10% 程度変化. 圏界面温度±1度程度の変化に対応.
    • 低温圏界面が, なぜ120K なのか
      • CO2 355ppmv 加えた光学計算は終了 (地表面温度 320K, 背景大気 1bar).
        • CO2 355ppmv は, Kasting+2015 と同じ.
      • 加熱率を simple モデルで評価する.
    • 低温圏界面で暴走温室状態になった場合に残る水の量について.
      • 圏界面温度を 120K と決め, 表面の水の総量に対して, 成層圏の水蒸気混合比を計算した.
        • 水の総量: 1e+3, 2e+3, 5e+3, 1e+4, 2e+4, 5e+4, ・・・, 2e+7 [Pa]
        • 背景大気量: 1e+3, 1e+4, 1e+5, ・・・, 1e+8 [Pa]
      • 成層圏水蒸気混合比 3e-3 での表面の水の総量が惑星に残る水の量だと考えると, 背景大気 1bar で残る水の量は約 100bar.
      • 圏界面温度が 140K, 200K だった場合には, 地表面の水の量は 10bar, 1bar 程度.
      • 以上の見積もりは, 地表面に海がある状態を仮定している. 暴走状態を考えるには適当な温度プロファイルを仮定して見積もる必要がある.
        • Hamano et al. を参考に, 地表での温度, 水蒸気量, 背景大気量を与えてプロファイルを計算してみる.
        • 上空 120K まで下げたときに水蒸気混合比がどうなるか.
        • 理想気体で考えてみる.
  • mtg 資料

木星大気の計算 (高橋康)

  • Letter 執筆
    • 本文作成に目処がついた.
  • ガリレオ衛星食
    • 今週解析を行う.

次回の日程

  • 2/3 (水) 9:00-