2009/08/10 の dcmodel ネットミーティングのメモ書き

参加者

  • 神戸
    • 高橋 芳幸, 西澤 誠也, 納多 哲史, 今関 翔, 島津 通
  • 北大
    • 石渡 正樹, 杉山 耕一朗, 馬場 健聡
  • 九大
    • 中島 健介

次回日程

  • 日時
    • 08 月 26 日(火) 14:00 - 18:00
  • 場所
    • 神戸大: 自然科学 3 号館 508
    • 北大 : 理学部 8 号館コスモスタジオ
    • 九大 : 理学部 3 号館 3605

dcpam (高橋)

  • 各種変更
    • 鉛直層 (sigma) の設定方法の変更
      • 今までは namelist に何も与えなくても勝手に走ったが, 何かしら の指定を必須にした.
      • 以下の 2 つの方法が可能.
        • namelist ファイルに鉛直層 (sigma) を与える 例えば, --------------------- &axesset_nml Sigma = 1.0, 0.9, ... / ---------------------
        • namelist ファイルに, 層の数に合わせて自動で鉛直層を設定 することを明示 --------------------- &axesset_nml flag_generate_sigma = .true. / ---------------------
    • ファイル整理
      • ディレクトリ src/surface_properties を作成.
        • 惑星表面特性設定に関わるファイルを入れる.
      • ファイル名変更
        • 元: src/io/ground_file_io.F90 新: src/surface_properties/surface_properties.F90
        • 元: src/radiation/radiation_band.F90 新: src/radiation/radiation_DennouAGCM.F90
    • namelist 名変更
      • ファイル名の変更に合わせて namelist 名を変更
        • 元: ground_file_io_nml 新: surface_properties_nml
        • 元: radiation_band_nml 新: radiation_DennouAGCM_nml
    • 演算/変数の移動/変更
      • 大気アルベドによる日射の減少は radiation_DennouAGCM.F90 で計算する (今までは radiation_short_income.f90 で計算)
        • src/radiation/radiation_short_income.f90, src/radiation/radiation_short_income_sr.f90 にあった, AtmosAlbedo を src/radiation/radiation_DennouAGCM.F90 に移動.
        • 変数名を変更し ShortAtmosAlbedo とした.
        • ShortAtmosAlbedo は, namelist radiation_DennouAGCM_nml で設定できる.
  • dcpam へのあたらいいソースファイルの追加方法
    • 依存関係を更新する必要がある. 以下の方法で行う. % make clean.depend % make depend
    • 依存関係を手で書かないのは人によって入れるスキーム等が異なるためという 話があったような (西澤)
    • 注: 今の dcpam はモジュールでないサブルーチンのファイルを追加できない

神戸サーバの Gfdnavi

  • 立ち上げられた (西澤)
  • パスワード等はかかっていない

同期回転惑星計算 (納多)

  • 前回の計算について
    • 計算設定が間違っていた
      • 大気アルベドでなく地表面アルベドを変更していた
  • 改めて, 意図していた設定で計算しなおした
    • 計算設定
      • 共通
        • 太陽定数: 1100 W/m2
        • 大気アルベド: 0
        • 地表面アルベド: 0.15 (dcpam のデフォルト)
          • 前回は 0 としていた
      • 各実験で異なる
        • 短波吸収
          • 無しと一色
        • 長波放射
          • 一色と四色
    • 結果 (地表面気圧のみから判断)
      • 短波無し, 長波一色: 南北対称
      • 短波無し, 長波四色: 南北非対称
      • 短波一色, 長波一色: 南北対称
      • 短波一色, 長波四色: 南北非対称
    • 結論
      • 以下の条件が揃うと南北非対称になる
        • 太陽定数が小さい
        • 長波が四色
      • 短波については南北の対称・非対称に対しては本質的ではなさそう
  • 前回の報告で, 短波一色で長波四色で南北対称であったのはなぜ
    • 太陽定数は小さかった (1100 W m-2) が大気アルベドが 0 だったため
    • その時点では計算途中 (1000 日より前) であったため
      • 1800 日目くらいからは南北非対称になった
  • 計算機を変えた計算
    • 三通り計算し, いずれも南北非対称が見られた
      • Core2Duo, ifort, 最適化あり
      • Core2Quad, frt, 最適化あり
      • Athlon 64 3800+, g95, 最適化無し
        • 700 日までしか走っていないが, 既に 100 日以上南北非対称な状態が続いている
    • 南北非対称の程度については未確認
  • ToDo
    • これまでの計算設定と結果 (南北対称かどうか) をまとめる
      • 結果の絵を Web で並べる
      • 計算結果が残っているものは, 失敗も含めて
    • 計算機を変えた計算を一通り行う
      • スパコンでも行う
    • 南北非対称が現れた条件について初期値を変えて解の頑健性を確認