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2. インストール編

2.1 BSD 系オペレーティングシステムで DCL のコンパイルがうまくできません.

FreeBSD, NetBSD, BSD/OS などのBSD系の OS に付属の make では Makefile の include の文法が異なることがあるため, make が実行 できない可能性があります. その場合は GNU make (gmake)を使って みて下さい.

2.2 C版 DCL を一度ビルド後, make distclean してから再ビルドしたものをインストールすると, 実行時にエラーがでます.

例えば demo/rakuraku/ ディレクトリにあるプログラム color1.c をコンパイル及び実行すると次のようなエラーメッセージが でるかもしれません.

    % cd demo/rakuraku/color/
    % cdclcc color1.c  
    % ./a.out
      WORKSTATION ID (I) ? ; 
     1:X, 2:PS, 3:Tek, 4:Gtk ;
    1
     *** MESSAGE (SWDOPN) ***  GRPH1 : STARTED / IWS = -1.
     ***** ERROR (SWCMLL) ***  COLORMAP LIST DOES NOT EXIST. 
    IOT Trap        
    Aborted 
これは最初の configure 実行時に指定した prefix ディレクト リの値 (指定しなければ /usr/local) と, make distclean 後の configure 実行時に指定した prefix ディレ クトリの値が異なる場合に生じます. make distclean 後に
    % rm src/math1/syslib/glcqnp.c
    % rm src/math1/syslib/gliqnp.c
    % rm src/math1/syslib/glrqnp.c 
を行ってから configure を実行すると, prefix ディレクト リの値が反映されます.

因みにこの問題は2004年12月2日版より解決しております.

2.3 C版 DCL が Fedora Core 3 でインストールできません.

f2csrc/sle.c のコンパイル中に

conflicting types for 'malloc'
とエラーメッセージが出てビルドに失敗します. これは gcc-3.4.2 以降から型チェックが厳しくなったからのようです. f2csrc/sle.cextern char *malloc() という 記述を extern void *malloc() に変更することで対処でき ます.

この問題は dcl-5.3-C-20050523.tar.gz 以降で解決済みです.

2.4 Compaq Alpha に DCL をインストールする際 configure が途中でとまってしまうのですが.

もし止まっている個所が

checking for C-equivalent to Fortran routine "SUB"... nm: conftest.o: File truncated
であれば, nm コマンドがシステムで用意されている /usr/bin/nm ではなく別のものが用いられている可能性が あります (例えば GNU binutils に含まれている nm). 何故後 者が使えないのかわかりませんが, 前者が使われるようにPATH の設 定を適切に行って下さい.


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