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: いくつかの問題 : 1次元 FCT: SHASTA : まとめ: 1D-SHASTA   目次

計算例

Boris and Book(1973) で行なわれたような一次元の計算を行なう. 解く方程式は1次元移流方程式


\begin{displaymath}
\DP{\rho }{t} + \DP{}{x}(\rho u) = 0,
\end{displaymath}

である.

計算設定を以下にまとめる.

時間方向にオイラー法を用いて得られた結果をFig.4に示 す. 上段から順に上流差分, フラックス補正を行なわない SHASTA, SHASTA の各スキームを用いた場合であり,左から順に初期値, 100ステッ プ目, 800ステップ目の図である. 上流差分では拡散が効いてしまい時間 とともに初期値分布からのずれは大きくなる. 補正を行なわない SHASTA では(5)式からも明らかであるが波数に依存しない拡散を持つ ため, 上流差分よりも初期値とのずれが大きくなる. 補正を行なった FCT-SHASTA スキームでは初期分布が比較的よく保たれていることがわか る4.

図 4: 一次元の計算例. 上から順に上流差分, フラックス補正を行 なわないSHASTA, SHASTA の各スキーム. 左から順に初期値, 100ステッ プ目, 800ステップ目の結果を示す. 各図の点線は解析解を示す.
\begin{figure}\begin{center}
\Depsf[][20cm]{ps-fig/fig4.ps}
\end{center} \end{figure}


odakker 平成18年2月13日